人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

二子山

2024年10月03日 | 
パッと空いたタイミングで秩父にある二子山に登ってきました。(秩父には2つ二子山があるのですが簡単な方です)

標高882m

登って降りて(ルートを変えて)コースタイムは3時間

最寄りの芦ヶ久保駅から徒歩2分で登山口

と初心者にはちょうどいいコースです。





1人だったので久々に山道を走ると心配機能が悲鳴をあげました。最近は、"快適"や"体調良く"を優先し過ぎていたために、こうして追い込むことをしなくなっていたのを痛感しました。









このままでは終われないとまだまだ色々ともがいているので、たまには負荷をかけて苦しいことをするのも大切だなと思ったトレランでした。

諸事情により気軽に山へは行けないので、行けた際には五感を通して味わい、身体へ意識を入れて自然と調和しながら動きたいと思います。

こちらは11月2日(土)に二子山トレリート(トレッキングとリトリートを掛け合わせたもの)を実施予定です。(詳細は10月6日以降に公開します)

1時間半動き続けクタクタになり、

河原で焼きそばとパンを食べ、

これから仕事だからと川の水は飲まずに自動販売機で水を買って飲み、

雑草の上に寝転び、

充電完了です!






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山を守り続けて42年

2023年08月30日 | 
急遽時間ができたので、エアコンもなく「辛抱・我慢」と唱え続けた四畳半の部屋を飛び出し、ふらりと向かった山。

やや急な坂をはだしになって120分ほど登り、




パッと開けた丘にポツンとある山小屋。




中に入ると風景に同化していた小屋番が

「よく来たねー」

といつもと変わらずに言ってくれます。






どんな時も変わらずにそこにいて、

やってきた人を温かく迎え入れてくれる仙人。

時代が変わっても、この場所だけは変わらない。

平成どころか、昭和のまま、トイレが変わった(きれいになった)

くらいでそれ以外はほとんど何も変わっていない。

変わるのがいいとか、

変わらないのがいいとかではなく、

ここに来ることで自分が何を大切にしたいのか、

そんなことを自然に考えるというか降りてくる。

仙人の秘密の水場をお借りして、






のんびりとした時間を過ごし、

冬に使うための薪の準備をする。








33歳の時に先代から山小屋を引き継いで42年。

小屋番として

飲み物を出したり宿泊者のサポート、

道に迷われた方の対応、

登山で怪我をされて動けない方の救助、

少なくなった花を再び増やす活動、

盗賊が出たら、、、

山に生きると決めた志を胸に、

想い変わらず山を守り続けてきたようです。

昭和のともしびは消え去りそうになりながらも、

まだまだ大菩薩の山奥で力強く燃え続けています。










PS 今年は12月2,3日に大菩薩トレリートを実施します。ご興味のある方はお楽しみにどうぞ♪
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埼玉にあった役行者の像

2022年07月30日 | 
エアコンもテレビもない四畳半の部屋で「辛抱・我慢」と唱え続けて早8年。

暑さには滅法強くなりましたが、「暑いですねー」というコミュニケーションが人と取れなくなってしまいました。。。

何かを得ると何かを失うのかもしれません。

新たなトレッキングがコースがないか地図をボーっと眺めていると、「役行者像」の文字がありました。

今年6月に踏破した奈良と和歌山をまたぐ大峯奥駈道約100km(驚くほどきつかった)を切り開いたと言われている飛鳥時代の伝説の人物「役行者」。(どの時代にも変わり者はいて、時代によっては迫害されたりもしてますが、運良くそうならずに生き続けている人もいて、その1人の方だと思ってます)

そんなこんなで、これは挨拶に行かないとと感じて、プライベートトレッキングでふらりと山へ行ってきました。

修行のできる滝、











役行者の像、








眺めが良くて振り返る峠、






足湯ならぬ足水ができる川、






埼玉にもあったアルプス、












などなど。(いつか低山トレッキングのコースがいくつか作れそうです^ ^)

途中、お尻から膝までびしょ濡れになり、ザックの中の水が漏れたのかもと確かめましたが、漏れておらず、、、

どうやら大量の汗でお漏らししたみたいになってました笑

途中から「あつい、あつい」とへばっていたので、強くなったのはどうやら私の勘違いのようでした。。。

空即是色

自然人生

また一から出直します!




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西丹沢周遊トレッキング後編~滝を見たら打たれたくなる!?~

2021年09月09日 | 
西丹沢の終点であるバス停から歩いて更に奥へ、

何度も渡渉を繰り返して進むと大きな滝に辿り着きました。








滝見れば

打たれたくなる

ゴールド・マン

いつの間にか登場したゴールド・マンは、

最初は冷たく、水の衝撃を感じたようですが、

ゴールド・マンエネルギーを背骨に通し、

金星と無心になって交信することで、

自然や宇宙との一体感が得られ、

何かに包まれている感覚を滝の中で感じたようです。






きっと古の地球人も、

地球にやってきていた宇宙人も

偉大なる自然の前では

無意識に森羅万象へ祈っていたのかもしれませんね。

寒いのが苦手なぽんこつゴールド・マンは、

この時期が水に入れるギリギリのようです。。。

滝浴びて

蝉の声やみ

いとむなし

運を天に任せて、

全ては流れのままに^^

おしまい




PS  帰りのバスでうとうとしていると、新たな指令がやってきました。

次はゴールド・マンちん社で...大丈夫かな...

それでは、ごきげんよう!
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西丹沢周遊トレッキング前編~想いで心と身体を満たす~

2021年09月08日 | 
最寄りの駅からバスで約1時間、

そこから登山道を5時間歩く、

山奥にある山小屋。

山行に加わった方々の日頃の行いがいいお陰様で、

天気予報は雨でしたが、

ほとんど雨に降られることもなく

幻想的な道を歩いてたどり着きました。












「これはふもとの農園で取れたトマトを乾燥させて入れた特製カレーです」

「こちらは育てた烏骨鶏の卵と地元で評判の牛乳を使って作った特製プリンです」








コーヒーも手動ミルで豆を挽くので手伝いましょうかと言うと、

想いを込めて作りたいのでお気持ちだけで大丈夫ですの一言。

掘りごたつに入り、ランプ灯りの下で過ごす贅沢な時間。

外の雨も最近作られたという夜空が眺められるというお手製テラスにタープを張れば、

ポツポツとした雨音と

ビュウビュウとした風が鳴り響く

漆黒の屋外オーケストラ会場へ。

一つ一つに訪れた登山者がより良く過ごせますようにと

想いが込められた山小屋で過ごす一夜。

暖かい布団で深い眠りについたようです。

大学時代から山小屋に通う青年は、

「ここに来るとどんなに疲れていても、めちゃくちゃ元気になるんですよ!!」

といつも笑顔で話してくれます。

UFOを呼ぶ予定だったけど、

それはまたの機会のお楽しみに^^

つづく
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謎の桶に隠された秘密!?

2021年08月22日 | 
先祖代々の未開の山へ叔父さん一家と母を案内しました。




ぬかるんだ坂道を皆で手を取り合い、なんとかベースキャンプに到着。




困難な道は、人々を仲良くさせるのにとってもいいアトラクションになるようです。




祖父の長男である叔父さんが、

「先祖代々の山は山口敬志くんが引き継ぎましたから安心してください!」

と山に向かって語り、粋な計いをしてくれました。

以前に祖父の家から山に持ち運んだ桶をテーブルにして休んでいると、

母がこの桶を見て

「この純丸は、台風で遭難して皆なくなった船だよ」って言ってました。(ちなみに漁師をしていた祖父の船の名前は鈴丸。)




なんで祖父の家にあったのかは

誰も分からないですが、

話半分に聞いてました。

そして翌日

『やんごめくいくい』

という地方独特の儀式の後にお墓参りをしました。




母がお寺側にまわり「あったよー」

と叫んでいます。

行くと、そこには純丸の殉難者碑がありました。




本当だったんだ!!と驚き、石碑を見ていると、

横に台風で遭難した日付が刻まれていました。

そして、その日付が母の生まれた生年月日と同じだったのです!




この不思議なご縁に何かを感じた母は、

私に10円玉を借りて石碑に置き、

手を合わせていました。

「宝くじが当たりますように」

周りにいた方々がズッコケました。。。

どうぞリラックスして安らかに。



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圧倒的弱者を体感する

2021年08月20日 | 
夏季休みを活用して、

先祖代々という道なき道の先にある南房総の未開の山に一人で入ってきました。




快適で便利な現代社会から

ちょっぴり離れて何もない場所へ。

仕事を終え、墓参りを済ませて、山に着いたのが17時過ぎ。

暗くなるまでの1時間ちょっとの間にやる事は盛り沢山です。

○寝られる平な場所探し
○虫除け対策(蚊取り線香等)
○タープ(雨風をしのぐ)張り
○テント設営
○たき火の準備(小川へ水汲み、薪の準備等)
○夕飯の準備

技術等まだまだへっぽこなのですが、

とりあえず何とか一晩過ごせる状態へ準備完了。




雨で湿った木に火をつけるのは、なかなか面白く大変でしたが、

試行錯誤しながら10分ほどで火がつきました。






時刻は19時頃。

することが特に何もないので、

ただただボーっと火を見ながら、

途中の商店で購入したおにぎりと焼きビーフンを食べ、

祖父の家に置いてあった数十年前の酒(ウイスキー)を飲みました。






雨風を凌いでくれる屋根(タープ)に、

イス(レジャーシートに雨具)があり、

食べ物と火と酒があるだけで感じる幸福。




『なるべくたくさんの「幸せ」を感じてやるのが、自分自身に対する義務であり、礼儀である。』
(ゴルゴ流 サバイバル人生論 さいとう・たかを 著 引用)

前回のオープンテントでは、虫がまとわりついてなかなか寝られなかった経験を活かして、

今回はチャックのついているテントを持参。

便利な生活とちょっと離れてみるとか言いつつ、

結局は現代社会に頼っているじゃんと自分に突っ込みます。
(使ったアイテム、ザック、タープ、ロープ、ペグ、とんかち、蚊取り線香、のこぎり、ペットボトル、メタルマッチ、火口、火吹き棒、テント、レジャーシート、スコップ、マット、服などなど)

山に来る途中の畑で出会ったイノシシ一家は、

何も持たずに生きているのに、

自分は色々と持参して、

たった一晩を何とか過ごそうとしている。

本当に弱いことを体感。

チャック付きのテントに潜り込み虫さんとの対決もなく

快適に就寝しました。




たまにはこんな時間の過ごし方もいいもんですね^^
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山小屋を守り続けて40年

2021年06月01日 | 
「俺なんか撮るとカメラが壊れちゃうよ」

急な斜面を登り、歩いて2時間以上かかる小さな山小屋に集まった有志一同からプレゼントを送られて、写真を撮られる小屋番。




30代の時に先代から山を引き継いで40年。

フラっと遊びにやってくる動物さんや

心の洗濯に訪れる登山者、

富士山が眼前に現れる景観

彩り鮮やかな花たち

を温かく見守ってきました。








「お客さま、お客さましてなかったから、接客業には向いてなかったかもなあー。よければどうぞだったから。」

朴訥として慎ましやかな姿勢に心を惹かれてやってきた方々。

約20年前に財布を忘れ、着払いでいいって言ったのにそれを律儀に元払いで送ってくれました。そこから1年に一度来るようになりました^ ^

木彫りのマグカップやスプーンを毎日使ってます。あれで飲んだり食べたりすると、心が温かくなるんです^ ^

小屋番とは同じ歳。卒業の時に来ない理由はないですよ。まだまだ元気で笑顔で生き続けてもらいたいからエネルギーを分けにきましたよ!

金星からやってきました。いつも有り難く修行させてもらってます!

それぞれに様々な想いや感謝を話され、恥ずかしく俯き照れているようでした。

「山から逃げようと思わなかったから、小屋番には、向いていたのかなあ。手相を見てもらった時にはお手本のような手相と驚かれたよ。こんな自分がこうして生きているのだから、人生にありがとうだね。」




最初はあんまり深く考えることもなく、先代に誘われてから流れのままに40年。

きっと大変な事もたくさんあっただろうけど、大きな何かの前ではなるようにしかならないと感じて、自分にできることをできる範囲内でコツコツとやってきたのが伝わってきました。

翌朝、出発しようとするところにやってきた大きな荷物を運んで来た男性へ

「いいタイミングで来てくれた。この人がゴールド・マンだよ。金星からたまにやってきてくれるんだよ。」

次の小屋番へとバトンが引き継がれていくようです。

つづく

PS 最後に仙人からのサプライズプレゼントがありました!30代の頃に彫ったであろう文殊菩薩(彫ってくださいと数年前からお願いしていたゴールド・マンの守護神ヤマンタカの本地)が、小屋の奥から出てきたようです^_^








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未開の山の今後!?

2021年01月25日 | 
昨年、未開の山を祖父から引き継ぐと、

もれなく墓守もついてきました。

家主がいなくなった家を空けて空気を入れ替え、




仏壇周りからお線香とライターを持ち、

近所のスーパーでお供え用の葉っぱを購入して、

お墓の清掃へ。




帰宅すると「祖先鑑」なるものを発見し、

中を開くと、戒名と旅立った年が書かれていました。

天保、

弘化、

安政、

っていったいいつ!?と思わず突っ込んでしまいました。






脈々と命が紡がれているのは感慨深いですね。

次は物置を探索すると、

埃だらけの奥から

昭和9年と書かれた桶や籠を発見!?







まだまだ使えそうなので、

有難く使わせていただきますと、

近所に住む新たな時代を担う志高い青年に引き継ぎました。

とりあえず防犯のために、

髪が伸びると言われている人形を部屋の真ん中に置いてお役目終了。




そして、翌朝は未開の山をパトロール。

最寄りの和田浦駅から登り道を歩いて約1Km、

そこから道なき山道を歩いて約1Km。

駅から走れば、きっと20分くらい。














せっかくなのでこれからどう活用しようか?考えてみます。

まずは「あるもの」を洗い出してみると、

◆道や電波がない環境がある

◆水や電気、ガス、トイレがない状況がある

◆僅かに流れてくるガンジス川のような水がある

◆鳥の鳴き声や獣の糞がある

◆丈夫な木がある

◆斜面の中にいくつか平地もある

これらを活かすと、

〇人間の五感を研ぎ澄ます体験の場

〇たき火などしながら心を解放する場

〇瞑想する場

〇サバイバル(ブッシュクラフト)をして柔軟な発想や生きる力を育む場(初心者向け)

など色々とアイデアが浮かんできました。

まずは、未開の山に入ってすぐの開けた場所に

掘っ立て小屋を作れたらと思っています。

幸いにして、

未開の山の近くには、

海が見える見晴らしのいい丘の上のキャンプ場 UMIKAZE(https://inovill123.wixsite.com/umikaze

があるので、

そことタイアップすると可能性が広がりそうです^^

思えば、私の頭がおかしくなった最初のきっかけは23歳まで柔道一直線で比較的真面目に生きてきて、就活全敗して、落ち込んで肺炎やうつ状態になり、そこからフリーターになって旅人になり、初めて行ったタイの山奥でした。ヒッチハイクしたり、ネズミを食べたり、山奥学校の先生したり、言葉も分からず語り合ったり、求婚されたり、、、

それまでの常識や当たり前がことごとく壊されて、

色々な生き方があっていいんだと

考え出すスタートになりました。

未開の山を今、引き継いでいるのも、

その事があったおかげ様な気がします。

また今年もできる範囲で色々とやれたら(未開の山以外も)と思いますので、

お口に合いそうな方はどうぞ!
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令和元年 富士登山 〜いにしえの道から頂きへ〜 完

2019年07月21日 | 
【これが富士山ですよ】
令和元年富士登山〜いにしえの道から頂きへ〜からあっという間に1週間。

あの非日常な24時間が、日常になると恋しくなります。

昼の12時に参加者、スタッフ合わせて16名が富士山駅に集合。

縁起が良いことならなんでもと、登山開始前にパワースポットとしても名高い神社へ向かう面々とバスの人数交渉のために残る私。




いにしえの道のスタート地点へは、バスとは言っても7〜8人乗りのバンを使い、乗りきれない場合はタクシーをバス代わりに増発してくれます。

スタート地点の馬返しで、邪魔にならない場所を探してオリエンテーション。南は愛知、北は上尾から初対面の方々がすぐに打ち解けるのは、何かある種の同じ匂いを感じているからでしょうか。




空からポツリポツリとやってきてくれたので、雨具を着てから出発。たちこもる木々の匂いを嗅ぎながら、緑の屋根の下を進んでいきます。


近々富士山を走るマラソン大会があるため、多くのトレイルランナーが駆けおりてきます。先頭で歩いていると前から走ってくる人の動き方の特徴がついつい目に入ってしまう。

2合目、3合目、4合目、とコースタイム通りに着々と登ります。

4合目を過ぎたところに100人中99人は、気付かずに通り過ぎる場所に神社がありました。





偶然にも参加者の1名が祝詞をあげられるということで、急遽お願いしました。終えた瞬間に雨が弱まり、空がパッと軽くなったのは誰もが感じた不思議な体験です。

6合目の山小屋に着き、早速夕ご飯。手作りのハンバーグにポテトサラダとご飯と味噌汁。山の中で手作りの料理が食べられるのは本当に有り難いです。

5人のスタッフが集まり、翌日への打ち合わせ。16名をお鉢周り組となんとか登頂組に分けて、各種作戦を練り就寝です。

綺麗な山小屋に1人一畳以上はある寝床は本当に快適です。

すぐに眠れると思いきや、雨雲レーダーと様々なパターンを想定して、仕事モードになってしまいなかなか寝つけないけど、たまにはいい緊張感^_^

0時に雨が降る中出発。


だーれもいない安全指導センターを過ぎ、7合目に向かう何もない登山道を黙々と進みます。

雨脚が強まり、風が吹きそうになるところで山小屋地帯に着き、中で食事をとり休憩させてもらいます。初めての富士登山でこの雨では流石にきついはずにも関わらず、参加者同士で世間一般的には悪条件でも優しい言葉を掛け合って、気持ちを保っています。大きな声では言えないけれど、こういったシチュエーションは結構好き^ ^



が、強過ぎる雨によりレインウェアの中に雨が入り込み、身体も濡れてしまっている。参加者の様子と心境を聴き、今回のピークを8合目3100地点に変更。

「こんな夜中に、こんな雨の中を、岩を這いつくばっていく経験ができるのもあと僅か1時間!名残り惜しいけど、後1時間楽しみましょう。」
と7合目からの小川のように水が流れてくる岩場を皆さん全身使ってゆっくり登っていきます。

「こんな苦しみを体験できるなんて、日常ではなかなかないですよ。これが富士山ですよ!」

8合目の山小屋太子館3100m地点に到着。
「この状況の中で3000mを超えられた!!」と参加者たちも笑みがこぼれます。



そこから下山ルートに移動して、長々と続く砂利道を落石に注意しながらズンズン進みます。

「ただいまー」
つい7時間前に出発した山小屋 星観荘で、朝食と暖を取り疲れた身体を労わります。綺麗な室内に、丁寧な対応本当に有り難いです。



出会ってから24時間もたってないのに、戦友のように親しくなる参加者の面々。誰もが「いい経験ができた!!」と前向きにあの時の出来事を嬉しそうに語ってくれます。

令和も頑張れよ
しっかりやれよ
幸せな修行の時間を本当にありがとう。

登頂の楽しみが増えて人生がさらに深まります。

自然の厳しさを知り、参加者の方の思いやり優しさを知りました。真っ暗闇の雨の中、7合目~8合目のロッククライマーになったような気分で登り詰めてる時は最高でした。

雨と風の嵐のような天候の中でずぶ濡れになりながら、ヘッドランプの灯りだけを頼りに、暗闇の中を小川のように水の流れる岩肌を登る中で、普段は使わない危機管理モードの神経を総動員したための疲労感だと思います。
大いに修行させていただきました!

帰りのバスの時間を早めに変更しようとログインすると10時発がなんと17名分空いている。16名全員が同じバスに乗るやいなや全員が修学旅行生のように熟睡...

それぞれが

登山の厳しさ、自然の偉大さ、仲間の大切さ、

様々な気付きや学びを得た

令和富士登山。

そう簡単には1合目からは登らせてくれません。

「これが富士山ですよ」

にっこりと微笑ましく富士山が囁いてくれました。

また来年!?


参加してくださった方々
阿吽の呼吸でサポートしてくれたスタッフの皆さん
色々とご配慮してくれた山小屋 星観荘、太子館
雨と風で当たり前の幸せさを教えてくれた自然さん
楽しい修行をさせてくれた富士山
本当にありがとうございました!
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