はじめは観る予定はなかったのですが、先日ある番組で特集をしていて、この映画に携わった方達の苦労や思いやこだわりなどを知りました。
何気なく見ていた映像も実はとても奥の深いもので、大変な手間暇がかけられていて・・・。
背景は余白の部分を残し、絵画のような仕上がりにし、毛筆のような筆致で描かれた人物が躍動感を持って描かれて・・・。
色を入れる作業も想像を超える時間と手間がかかっていました。
そんなたくさんの思いが詰まった作品だということを学習すると、どうしても観たくなってしまい、特にいっちゃんさん(旦那さん)が我慢出来なくなり、お店が終わった後、車を走らせ、二人で観て来ました。
平日の夜に映画に行くなんて、何年ぶり・・・?って感じです。
「かぐや姫の物語」はもうそろそろ公開も終わりなので、夜しかしていないのです。
と言う事で、行って来ました。
本当に映像が綺麗でした。
まるで水彩画のような色あいと筆の流れ、特に桜の樹の下で舞うシーンは見事でした。
それぞれの「声」も生きていました。
(この映画は先に声を撮ってから、映像を合わせたそうです。)
心理描写も良かったし、流れるような空気感も心地良かったです。
「姫の犯した罪と罰」
それは、、「虫や鳥や動物たちのように生きること」に憧れたことなのでしょうね。
月の世界で聞いた童歌に惹かれて・・・。
そして、この世界で生きることが罰。
そして、「月に帰りたい」と願った時、罪は許される。
「生きる」という事、それを私達に問いかけているようにも思えます。
エンドロールに流れる「いのちの記憶」
誰もが聞き入っていました。
心で感じたもの、満足感も、ひときわ
高かったことでしょうね[E:confident]
映画は観ていませんが、輪廻転生が
背景にあるのかな~と思いました。
いろいろ学習して行ったからか、映像は本当に綺麗でしたよ。
多分聞いていなかったら、あの筆のようなタッチは、そんな大変なものだとは知らなかったと思います。
むしろ、簡単なのかな・・・と誤解していたほどです。
輪廻転生、そうですね。
それも背景にあると思います。
月の世界はいわば死の世界。
現生に再び戻る時、記憶は消えていますが、
今のすべてが過去のすべて、今のすべてが未来の希望。
いのちの記憶の中で歌われています。
しっとりした映画でした。