息子が骨折した。
外科の先生が、レントゲン写真を見ながら、
「骨折ですね~」と一言。
「骨折」
そんな言葉は全く予想していなかった私は、
「はぇっ!?」
というリアクションしかできなかった。
一昨日の日曜日。
珍しく日曜日に部活があった。
部活が大好きな息子は、お弁当を持って勇んで学校へ行った。
夕方、いつも通りに帰ってきた息子が、
まっすぐに私のところへ来て、
私の手に息子の右手をピタリとくっつけた。
「冷たっ!」
雨で冷えたというのではなく、何だろう?
とても冷たい。
そして息子は、後ろに回していた左の手を、
やおらと前に持ってきた。
その手には、ゴム製の氷のうがひとつ。
「あ~、これで冷やしていたのね。
どうりで冷たい!」
「練習中に手首を痛めて、ずっと痛くて…。
マネージャーさんが、これ持って帰っていいよって・・」
マネージャーの女子生徒が、氷のうに氷を詰めてくれたらしい。
氷のうの中には、まだ氷がたくさん残っていた。
息子の右手首付近を触ってみると、「痛い」と言う。
「ひねったのかな?」と私。
「う~ん、よくわからない」と息子。
でも、何もしていなければ、特にどうということもなさそうなので、
そのまま冷やして、様子を見ることにした。
昨日の敬老の日は、祝日で病院もお休み。
息子も、丸一日、学校の友人2人と遊んでいた。
わりと平気で、ゲームもしていた。
今日も部活はあったのだが、
痛い手のままではロクにできないということで、
休んで病院へ行くことにした。
自宅から、電車でひと駅のところにある外科へ行ってみた。
評判の良い外科である。
名前を呼ばれ、診察室に入り、症状を説明して、
レントゲン写真をとり、再び名前を呼ばれて診察室へ。
そこで、「骨折」、と言い渡された。
「今日は、添え木をあてて固定します」
という医師の言葉を聞いた息子は、
「治るまで、どのくらいかかりますか?」
と心配そうに尋ねる。
「3週間!」キッパリと医師が答える。
息子と私は、一瞬言葉をなくして、ふたりで顔を見合わせた。
思わず私は「今日ここへ来てよかったね~!」と言った。
ちょっとマヌケな気がした…。
さらに息子は医師に尋ねる。
「あのぉ、いつから運動できますか?」
「しっかりくっついたら、今度はリハビリに通ってもらうから・・」
「じゃあ、1ヶ月は無理だ。。」
あまりにも予想外の事態に、息子はガックリ。
そこへ医師からのアドバイス。
「せっかくだから、勉強しなさいね」
と、親にとっては超ウレシイお言葉!
息子はバツが悪そうにニヤリとして、でも無言。
添え木で固定されて、包帯をグルグル巻きにされ、
三角巾を首から吊して、そこへ腕を収めて。
「今日は、なるべく安静にしていてくださいね」
と、看護師さん。
気の利いた言葉が思い浮かばない私は、再び、
「今日来てよかったわ!」と言った。
すると看護師さんが、
「そうね。放っておくと、腫れてきますからね」
と、ホントにそうよ~という風で。
診察室から出て、待合室で、
全く面識のない方から声をかけられて・・
「大変ですね~」
「はい、そうなんですよ。しばらくはねぇ」
「頑張ってください」
「ありがとうございます。では、お先に失礼します」
しばらく通うので、また会うかもしれない人である。
特に何ということもない短い会話ではあったが、
不意打ちを食わされたような私たち母子にとっては、
ちょっと応援されたような、ちょっと嬉しいような、
そんな気がして、少し元気になった。
明日も、必ず病院へは行かなくてはならないし、
その後も、かなり頻繁に通わなくてはならない。
今日から3日ほどは、鉛筆も、お箸も、持てない息子。
何かと支障が出てくることだろう。
数日経てば、指だけは使えるように、
指先の包帯を加工してくれるようだが。
それにしても、まだまだ不便だわ~。
お風呂も、当分はシャワーのみ。
それだって、右手が使えないと・・・・・。
良い機会だわ。
左手、鍛えたら?
ま、必然的に鍛えられるわネ。
当分の間、私の仕事が増えるのも、必然的ネ。
外科の先生が、レントゲン写真を見ながら、
「骨折ですね~」と一言。
「骨折」
そんな言葉は全く予想していなかった私は、
「はぇっ!?」
というリアクションしかできなかった。
一昨日の日曜日。
珍しく日曜日に部活があった。
部活が大好きな息子は、お弁当を持って勇んで学校へ行った。
夕方、いつも通りに帰ってきた息子が、
まっすぐに私のところへ来て、
私の手に息子の右手をピタリとくっつけた。
「冷たっ!」
雨で冷えたというのではなく、何だろう?
とても冷たい。
そして息子は、後ろに回していた左の手を、
やおらと前に持ってきた。
その手には、ゴム製の氷のうがひとつ。
「あ~、これで冷やしていたのね。
どうりで冷たい!」
「練習中に手首を痛めて、ずっと痛くて…。
マネージャーさんが、これ持って帰っていいよって・・」
マネージャーの女子生徒が、氷のうに氷を詰めてくれたらしい。
氷のうの中には、まだ氷がたくさん残っていた。
息子の右手首付近を触ってみると、「痛い」と言う。
「ひねったのかな?」と私。
「う~ん、よくわからない」と息子。
でも、何もしていなければ、特にどうということもなさそうなので、
そのまま冷やして、様子を見ることにした。
昨日の敬老の日は、祝日で病院もお休み。
息子も、丸一日、学校の友人2人と遊んでいた。
わりと平気で、ゲームもしていた。
今日も部活はあったのだが、
痛い手のままではロクにできないということで、
休んで病院へ行くことにした。
自宅から、電車でひと駅のところにある外科へ行ってみた。
評判の良い外科である。
名前を呼ばれ、診察室に入り、症状を説明して、
レントゲン写真をとり、再び名前を呼ばれて診察室へ。
そこで、「骨折」、と言い渡された。
「今日は、添え木をあてて固定します」
という医師の言葉を聞いた息子は、
「治るまで、どのくらいかかりますか?」
と心配そうに尋ねる。
「3週間!」キッパリと医師が答える。
息子と私は、一瞬言葉をなくして、ふたりで顔を見合わせた。
思わず私は「今日ここへ来てよかったね~!」と言った。
ちょっとマヌケな気がした…。
さらに息子は医師に尋ねる。
「あのぉ、いつから運動できますか?」
「しっかりくっついたら、今度はリハビリに通ってもらうから・・」
「じゃあ、1ヶ月は無理だ。。」
あまりにも予想外の事態に、息子はガックリ。
そこへ医師からのアドバイス。
「せっかくだから、勉強しなさいね」
と、親にとっては超ウレシイお言葉!
息子はバツが悪そうにニヤリとして、でも無言。
添え木で固定されて、包帯をグルグル巻きにされ、
三角巾を首から吊して、そこへ腕を収めて。
「今日は、なるべく安静にしていてくださいね」
と、看護師さん。
気の利いた言葉が思い浮かばない私は、再び、
「今日来てよかったわ!」と言った。
すると看護師さんが、
「そうね。放っておくと、腫れてきますからね」
と、ホントにそうよ~という風で。
診察室から出て、待合室で、
全く面識のない方から声をかけられて・・
「大変ですね~」
「はい、そうなんですよ。しばらくはねぇ」
「頑張ってください」
「ありがとうございます。では、お先に失礼します」
しばらく通うので、また会うかもしれない人である。
特に何ということもない短い会話ではあったが、
不意打ちを食わされたような私たち母子にとっては、
ちょっと応援されたような、ちょっと嬉しいような、
そんな気がして、少し元気になった。
明日も、必ず病院へは行かなくてはならないし、
その後も、かなり頻繁に通わなくてはならない。
今日から3日ほどは、鉛筆も、お箸も、持てない息子。
何かと支障が出てくることだろう。
数日経てば、指だけは使えるように、
指先の包帯を加工してくれるようだが。
それにしても、まだまだ不便だわ~。
お風呂も、当分はシャワーのみ。
それだって、右手が使えないと・・・・・。
良い機会だわ。
左手、鍛えたら?
ま、必然的に鍛えられるわネ。
当分の間、私の仕事が増えるのも、必然的ネ。