<9月23日の誕生花>
イチイ
・一位(いちい)科
・学名 : Taxus cuspidata
Taxus = イチイ属
cuspidata = 急に尖った
・原産地 : ヨーロッパ、アジア
・別名 : 笏の木(しゃくのき)、蘭(あららぎ)
・英名 : Yew
<花言葉>
慰め、高尚、悲しみ、残念、哀愁、悲哀
今日の誕生花、イチイの
花色は、薄桃、桃です。
実の方が濃いピンク色です。
針葉樹で、葉は尖った形状ですが、先端は柔らかです。
木は、建築材や家具材、鉛筆材、細工物などになります。
実は9月頃、橙赤色に熟して甘くなり、食べられます。
ところが、種子にはタキシン(taxine)という
有毒のアルカロイドが含まれているため、
誤って飲み込んだりすると、中毒を起こします。
アルカロイドの含有量によっては、ケイレンを起こし、
呼吸困難で死亡することさえあるので、注意です!
イチイという名前は、
仁徳天皇が、この木で「笏(しゃく)」を作らせて、
正一位を授けたことから「一位」と呼ばれるようになったとか。
現代でも、笏はイチイで作られているそうです。
この「笏」とは、雛飾りのお内裏様が右手に持っている板片。
神主さんも持つようですね。
北海道や東北地方では、
イチイのことを「オンコ」と読んでいるそうです。
特に北海道には、あちらこちらにオンコが見られるとか。
木材としては、年輪の幅が狭く緻密で、
木材特有の狂いが生じにくいので、加工しやすいこともあり、
工芸品や机の天板、天井板、鉛筆材として用いられています。
このように加工された形で考えると、
イチイは、案外身近なのかもしれません。