アンダンテ ~私の歩幅で~

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難しい音楽用語 (3)

2007年03月08日 | 音楽用語
専門用語は難しい。。
音楽用語についても、同じことが言えると思います。

私が今よりも音楽用語を知らなかった頃は、
本当に勘違いだらけでした。。σ(^◇^;;


たとえば、ミュゼット

最初は、単なるひとつの曲名だと思っていました。。σ(^◇^;;

私が練習したミュゼットは、J.S.バッハの曲、
「ミュゼット ニ長調 BWV. Anh.126」です。
ピアノを習い始めて何ヶ月も経っていない頃、
バイエルと同時進行で練習しました。

この曲を弾いたことのある方、多いのではないでしょうか?

このミュゼット。
もともとは バグパイプ のことだとか。

英語では bagpipe (bag + pipe)。
特にスコットランドのものは、軍楽隊の楽器として
広く知られているそうですね。
そして、フランスのバグパイプの一種がミュゼット。

フランスのミュゼットで伴奏で踊る
ゆるやかな3拍子の舞踏曲を、
ミュゼットと呼ぶようになったのだそうです。

また、牧歌的な舞曲風の楽曲のスタイルでもあり、
ガヴォットやメヌエットのトリオに
a la musette (ミュゼット風に)
としても用いられることがあるようです。

少々脱線しますが・・
作品番号のBWVは、
ach erke erzeichnis の略で、
シュミーダー番号「バッハ作品目録」です。

「バッハ作品目録」は、
1950年にヴォルフガング・シュミーダーによって編纂され、
バッハの全ての作品が分野別に配列されています。

また、バッハのミュゼットの作品番号に記されている Anh は、
本当にバッハの作品かどうかが不明であることを示します。

バッハのこのミュゼットは、
「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻」
の中の1曲で、この曲集中ミュゼットは1曲のみです。

ミュゼットの他、ロンドとチェンバロ独奏曲が各1曲ずつ、
メヌエット、ポロネーズ、行進曲が、それぞれ複数曲ずつ、
それに曲名のない作品が1曲、
全22曲がこの曲集に収められています。

クロタネソウ (黒種草)

2007年03月08日 | 誕生花
   

<3月 8日の誕生花>
  クロタネソウ
   ・金鳳花(きんぽうげ)科
   ・学名 : Nigella damascena
         Nigella = ニゲラ属
         damascena = ダマスカスの
   ・原産地 : 南ヨーロッパ
   ・別名 : ニゲラ
   ・英名 : Love-in-a-mist, Devil-in-a-bush

<花言葉>
  困惑、当惑、夢を抱く、ひそかな喜び、
  夢路の愛情、夢の中の恋

今日の誕生花、クロタネソウの
花色は、青、紫、桃、赤、黄、白です。

開花時期は、5月頃~6月頃。

花弁のように見えるもの、実は萼なのです。
花弁は退化してしまったのだとか。

種子には光沢があり真っ黒です。
ただ、種子には毒性があるので、注意が必要です。

ネーミングにも影響するほど存在感のある種子を持つ花は、
そう多くないように思います。

花と種子以外は細いので、とても繊細な感じがします。
きゃしゃな割に背丈は高く、
50センチを超えるものも多いようです。
矮性品種の背丈はやや低めで、鉢物にもなっています。

英名が Love-in-a-mist (霧の中の愛)と、
Devil-in-a-bush (茂みの中の悪魔)と、一見両極端です。

多分、葉や茎も含めた花全体の雰囲気から、
そう呼ばれるようになったのだと思います。
「愛」は花弁に見える萼を指し、
「悪魔」は黒い種子を指すのではないかと、
私は推測しています。