アンダンテ ~私の歩幅で~

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ゼニアオイ (銭葵)

2007年03月22日 | 誕生花
   

<3月22日の誕生花>
  ゼニアオイ
   ・葵(あおい)科
   ・学名 : Malva sylvestris var. mauritiana
         Malva = ゼニアオイ属
         sylvestris = 森林生の、野生の
         mauritiana = インド洋にあるモーリシャス島の
   ・原産地 : ヨーロッパ
   ・漢名 : 錦葵(きんき)
   ・英名 : tree mallow

<花言葉>
  恩恵、母の愛、温和、温厚、温順、柔和、
  初恋、信念、説得、古風な美人

今日の誕生花、ゼニアオイの
花色は、淡紫、紅紫、等の紫系です。

開花時期は、5月頃~8月頃。

タチアオイと同じく、花は、下から上へと咲きます。

ゼニアオイのアオイは、
葉が向日性で太陽を仰ぐことから「仰日(アウヒ)」が、
「アホヒ」→「アオイ」と転訛したとか。

それに加え、中国には、ゼニアオイの花の大きさが
五銖銭(ごしゅせん)と同じ大きさ
という記述があることから、
日本でも、銭(ぜに)+葵(あおい)
と呼ばれるようになったとされています。

また、環のようにつく種子が、
まるで古銭の鳥目を連想させるので、
「銭」が名前につけられたとも。

このゼニアオイは、ギリシャ時代から
薬用として用いられてきました。

朝、ゼニアオイを摘むと、
その日一日病気から守ってくれる不思議な力がある
と言われています。

ゼニアオイに含まれる粘液に薬効があり、
皮膚の軟化剤、緩下剤、また咳の薬として
利用することができるそうです。
また現代でも、化粧品等に使われているようですね。

それから、野菜として栽培されていた時代もあるとか。
今でも、ハーブティーにされることがあるようです。
また、タチアオイの仲間のウスベニタチアオイは、
マッシュマロウと呼ばれ、この花の根の樹液に
卵白等を加えて作ったものが本来のマシュマロなのだとか。

昔の人は、いろいろ工夫して、
花の良さをまんべんなく引き出していたのですね。

どんなに時代や土地が変わろうとも、
ゼニアオイは太陽に向かって伸びていきます。

ずっと変わらないその姿。
太陽光を浴びているゼニアオイは、とてもあたたかそうで、
見ている私たちの心まで、あたたかくしてくれるようです。