アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ピーサンマス

2009年02月03日 | 誕生果
きょう2月3日は 節分 です。
各地で豆まきが行われていますね。

この豆まきのことを
「鬼遣(おにやらい)」または「追儺(ついな)」
とも呼ぶのだそうです。

季節のかわり目には、邪気が生じると考えられており、
その邪気を鬼に見立てて追い払う儀式が、
豆まきであり、鬼遣や追儺なのですね。

立春の前の日の夕暮れ時。
炒った大豆を「鬼は外」と大声で叫びながら、
邪気を、家の中から外へと追い遣るわけです。

ほんとうは、鬼など、いないのかもしれません。

単に、漠然と気を払うだけでは実感がわかないので、
鬼というキャラクターを利用しているようにも思います。

また節分は、本来、各季節の節目ごとにあるものですが、
いつの頃からか、春の節分のみになりました。

その上、鬼遣や追儺は、
もともと大晦日の行事だったそうです。

「新年」のことを「新春」とも呼ぶ日本ですから、
もしかしたら、その辺の流れもあり、
立春前日の節分だけ残っているのかもしれません。

ところで。
節分といえば恵方巻(えほうまき)の丸かぶり、もありますね。
近年は、関東でも定着しつつあります。

今年の恵方は 東北東 とか。

邪気を、しっかり払った後には、
素敵な福がやってきそうです。


■2月3日の誕生果

   ピーサンマス 
     持続、黄金

 ・和名 : ピーサンマス
 ・分類 : バショウ科、 バショウ属
 ・原産地 : 熱帯アジア


ピーサンマス。
マレー語で、「黄金のバナナ」という意味を持つバナナ。

「ピーサン」は「バナナ」、「マス」は「金」の意味。

『幻の邪馬台国』の著者である故、宮崎康平氏は、
氏のいう邪馬台国であった島原市で
果樹園を営んでいたそうです。

もともと熱帯植物だった米を、
邪馬台国の地に栽培した古代人。

それならば、現代ならば、
ギリギリ亜熱帯まで生育するバナナを育てることにより、
はるか昔の邪馬台国にたどり着けるかもしれないという
宮崎康平氏の想いから。

ピーサンマスは、季節を問わずに実るのだとか。

宮崎康平氏の目からは、
ピーサンマスを通して邪馬台国が見えていたのでしょう。

ピーサンマスは、はるか昔からの光をも放つ
黄金色のバナナなのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■2月3日の誕生色 : ディープロイヤルブルー
■2月3日の誕生花 : ツバキ (赤)、他

生誕200年

2009年02月03日 | 音楽
きょう2月3日は フェリックス・メンデルスゾーン
200回目のお誕生日です。

メンデルスゾーンて、どんな人?

ヤコブ・ルードヴィッヒ・フェリックス・メンデルスゾーン
は、1809年、ドイツのハンブルクで生まれました。

「フェリックス」は、ラテン語で「幸せな」という意味。

メンデルスゾーン家は、教養ある裕福な家庭です。

フェリックスの祖父、モーゼス・メンデルスゾーンは、
著名なユダヤ教の哲学者で、
「ドイツのソクラテス」と呼ばれているそうです。

またモーゼスは、一家で銀行を創設し、
それをフェリックスの父親アブラハムが引き継ぎました。

フェリックスの母親レーア・サロモンは、
ベルリン出身で、ユダヤ系の資産家の娘。
音楽家であり、複数の言語を話したそうです。

母親が、幼いフェリックスにピアノを教えました。

フェリックスは、そのほかに、
ヴァイオリン、ヴィオラ、和声法、絵画、外国語、文学、詩、
乗馬、体操、水泳、ダンス、チェスも習ったそうです。

1日は朝5時から始まり、終日忙しかったようです。
にもかかわらず、フェリックスは、日曜日も、
フランス語、英語、イタリア語、ギリシャ語、ラテン語も
学んだらしい!

フェリックス・メンデルスゾーンというと、
線が細めで、きゃしゃなイメージがあるのですが、
中身は、なんとも、たくましい。

フェリックスは、
クレメンティや、ジョン・フィールドの弟子でもあったとか。

8歳にして、
ベートーヴェンの交響曲を暗譜でピアノ演奏。

9歳で、公の場にてピアニスト・デビュー。

そして10歳にも満たないフェリックスが、
音楽家として最初に自覚したことは、
  ・過去の音楽について、よく知ること
  ・先祖が残したドイツの音楽遺産を学び、保護すること
だったそうです。

フェリックス・メンデルスゾーンが、
最も影響を受けたと思われる作曲家は、
  J.S.バッハ、ヘンデル、C.P.E.バッハ、ハイドン、
  クレメンティ、モーツァルト、ベートーヴェン、フンメル
といわれています。

プラス、スカルラッティの影響も受けているのでは、
という説もあります。

私が今練習中の「慰め op.30-3」も、
J.S.バッハのエッセンスが入っているように感じています。

私がメンデルスゾーンの音楽を覚えやすいというのも、
基本が理論的であるからかもしれません。

そうなると、たまに出現する不協和音は、
かなり意味深なものであると捉えても良いと思われます。

では、その不協和音の意味は?
と問われると、はて?

私にとっては、まだまだナゾなんですねぇ。

フェリックス・メンデルスゾーンが、
この世に生まれてきてくれて、
素敵な音楽をたくさん作ってくれて。

時空を越えて楽しむことができるのは、
とっても素敵。

フェリックス・メンデルスゾーンの存在に、
心から感謝しています。