アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ベルノキ

2009年02月12日 | 誕生果
暦の上では立春も過ぎましたが、
実質的には、まだ真冬ですよね。

しかし、この冬の日本列島は暖かいようで、
スキー場エリアでは雪が少なかったり、
海や湖の氷が、例年よりも薄かったり、
というニュースを、いくつも耳にします。

群馬県高崎市の榛名湖は、
氷上ワカサギ穴釣りの名所で知られていますね。
しかし、今シーズンは、
氷の強度不足で危険なため、中止になっているとか。

天然のスケート場も、氷が薄くて危険なため、
この冬は滑れないところがありそうです。

スケートというと、
フィギュアスケートやスピードスケートが
思い浮かぶ昨今ですが。

スケートで、私が思い浮かべるもののひとつに、
「スケーターズワルツ」という音楽があります。

小中学校の音楽の時間などに、
聞いたことはありませんか?

きょう2月12日は、
その「スケーターズワルツ」を作曲した、
エミール・ワルトトイフェル の命日です。

曲は耳馴染みですが、
作曲家になると、ハテ?かもしれません。

私もハテ?なので、少しだけ。

ワルトトイフェルは、ドイツ系フランス人。
パリ音楽院で学んだそうです。

19世紀後半。
ヨハン・シュトラウス2世のワルツから端を発して、
ヨーロッパ中がワルツ・ブームになりました。

当時主流だったウインナ・ワルツは、
リズミカルでやや激しい音楽も多かったようですね。

もっと穏やかで優美で親しみやすいワルツを、
と作曲されたのが「スケーターズワルツ」なのだとか。

日本では「スケーターズワルツ」でお馴染みですが、
もともとは「スケートをする人々」という題名で、
当時の人々がスケートをする様子なのだそうです。


■2月12日の誕生果

   ベルノキ 
     不変、聖らか

 ・英名 : Bael tree, Bengal quince, Stone apple
 ・和名 : ベルノキ、西洋マルメロ
 ・分類 : ミカン科、 アエグレ属、 落葉性中高木
 ・原産地 : インド~東南アジア


ベルノキ。
硬い殻で覆われたようなミカン。

高さ8メートルにも育つ木に、果実がなります。
枝には、長いトゲが生えています。
(ミカン科の植物には、トゲがあるものが多いですね。)

若芽や若葉は、野菜として利用されるようです。

花は、緑白色。
果実は、卵形から球形。
果皮は、黄緑色から黄金色。
果肉は、橙黄色。

マンゴーを彷彿とさせる香り。
きっと、この香りからも、
英語ではストーンアップルと呼ばれているのでしょうね。

また、ストーンアップルのストーンが示すように、
外皮がとても硬いんです。

輪切りにすると、まるでレンコンのよう?

生食のほか、ジュースやマーマレードなどにも
利用されています。

外皮がとてもキレイな色をしているので、
マーマレードの仕上がりは素晴らしくキレイ。

また、このベルノキは、
ヒンズー教徒の聖なる木のひとつ。

シバ神とその配偶神が好んで食べたとか。

厄除けの効果を高めるため、
儀式で使う「聖水」に、
ベルノキの葉を入れることもあるらしい。

神々にも愛され、黄金の実をつけるベルノキ。

この実を食べると、
からだの内側からも浄化されそうです。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■2月12日の誕生色 : カーマイン
■2月12日の誕生花 : キツネノマゴ、他