ホームに電車が入ってくる。
電車に乗った私は、ドアすぐ横の席に座る。
バッグから本を1冊取り出して、読み始める。
ふいに、本の間にはさんであった "しおり" が、
ヒラヒラと舞い落ちて。
そのまま座席とパーテーション(?)との隙間に
スーッと入り込んでしまった。
あまりにもキレイにスマートに舞う しおり を、
私は目で追うだけで。
しおりは見えるけれど、
紙1枚がやっとの細いところで、とれない……。
バッグに入っている「紙」を思い浮かべてみる。
本、手帳、お札・・・。
どれにしても、しおりを救い出すには、ちょっと…。
降りる駅に着くまで、もうしばらく時間がある。
私は再び本を読み始めた。
いくつかの駅に停車して、
それなりに人も入れ替わり。
車内アナウンスで、
次の駅で降りなければいけないことに気付く。
本を閉じて、
視線をしおりのある方へ向けてみる。
状況は、何も変化していない。
そっと指を近づけてみる。
指先が、しおりの端に、ほんの少しだけ触れた。
と同時に、しおりは、さらに奥へと入り込む。
電車のスピードが緩み、駅が見えてくる。
タイムリミット。
しおりにも、電車にも、ちょっぴり申し訳なく思いつつ、
私はしおりと「さよなら」した。
■2月9日の誕生果
ネーブルオレンジ (Navel orange)
誠実、専心
・英名 : Navel orange, Bahia orange
・和名 : ネーブルオレンジ
・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑小高木
・原産地 : 南米
ネーブルオレンジ。
「ネーブル (navel)」は、英語で「ヘソ」の意。
(へ~、そ~!)
ネーブルオレンジの果頂部には、
二次的な小さな果肉を伴ったおヘソがあります。
そのことから、「ネーブルオレンジ」と呼ばれます。
19世紀はじめ。
地中海品種がブラジルに渡り、
その枝変わりとして発生したのだそうです。
ワシントンのアメリカ農務省の目にとまったことから、
「ワシントン・ネーブル」と命名されて、育成されました。
日本でお馴染みのネーブルは、
このワシントン種とその親戚筋です。
果実は、球形ないし長球形。
重さは、平均して 250~300 グラムくらい。
甘酸の調和がよく、香りが豊か。
オレンジの中では早生。
輸入ものは11月~4月頃、
国内産は2月~3月頃が旬です。
輸入品は、アメリカ、特にカリフォルニアからが大半。
国内産のネーブルオレンジも出回っています。
主な産地は、広島、和歌山、静岡など。
1月25日の誕生果に、白柳ネーブル があります。
ネーブルオレンジが日本原産の果物だったなら、
「ヘソミカン」とは呼ばれなかったかもしれませんね。
誕生果とくだもの言葉 出典:
日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
(参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)
■2月9日の誕生色 : フューシャパープル
■2月9日の誕生花 : ギンバイカ、他
電車に乗った私は、ドアすぐ横の席に座る。
バッグから本を1冊取り出して、読み始める。
ふいに、本の間にはさんであった "しおり" が、
ヒラヒラと舞い落ちて。
そのまま座席とパーテーション(?)との隙間に
スーッと入り込んでしまった。
あまりにもキレイにスマートに舞う しおり を、
私は目で追うだけで。
しおりは見えるけれど、
紙1枚がやっとの細いところで、とれない……。
バッグに入っている「紙」を思い浮かべてみる。
本、手帳、お札・・・。
どれにしても、しおりを救い出すには、ちょっと…。
降りる駅に着くまで、もうしばらく時間がある。
私は再び本を読み始めた。
いくつかの駅に停車して、
それなりに人も入れ替わり。
車内アナウンスで、
次の駅で降りなければいけないことに気付く。
本を閉じて、
視線をしおりのある方へ向けてみる。
状況は、何も変化していない。
そっと指を近づけてみる。
指先が、しおりの端に、ほんの少しだけ触れた。
と同時に、しおりは、さらに奥へと入り込む。
電車のスピードが緩み、駅が見えてくる。
タイムリミット。
しおりにも、電車にも、ちょっぴり申し訳なく思いつつ、
私はしおりと「さよなら」した。
■2月9日の誕生果
ネーブルオレンジ (Navel orange)
誠実、専心
・英名 : Navel orange, Bahia orange
・和名 : ネーブルオレンジ
・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑小高木
・原産地 : 南米
ネーブルオレンジ。
「ネーブル (navel)」は、英語で「ヘソ」の意。
(へ~、そ~!)
ネーブルオレンジの果頂部には、
二次的な小さな果肉を伴ったおヘソがあります。
そのことから、「ネーブルオレンジ」と呼ばれます。
19世紀はじめ。
地中海品種がブラジルに渡り、
その枝変わりとして発生したのだそうです。
ワシントンのアメリカ農務省の目にとまったことから、
「ワシントン・ネーブル」と命名されて、育成されました。
日本でお馴染みのネーブルは、
このワシントン種とその親戚筋です。
果実は、球形ないし長球形。
重さは、平均して 250~300 グラムくらい。
甘酸の調和がよく、香りが豊か。
オレンジの中では早生。
輸入ものは11月~4月頃、
国内産は2月~3月頃が旬です。
輸入品は、アメリカ、特にカリフォルニアからが大半。
国内産のネーブルオレンジも出回っています。
主な産地は、広島、和歌山、静岡など。
1月25日の誕生果に、白柳ネーブル があります。
ネーブルオレンジが日本原産の果物だったなら、
「ヘソミカン」とは呼ばれなかったかもしれませんね。
誕生果とくだもの言葉 出典:
日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
(参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)
■2月9日の誕生色 : フューシャパープル
■2月9日の誕生花 : ギンバイカ、他