札幌のシンボル 札幌市時計台。
(札幌市中央区北1条西2丁目)
当ブログの第一回目の記事は時計台についてでした。
第一回目の記事でも触れていますが、札幌市時計台(正式名称 旧札幌農学校演武場)は明治11年10月に
札幌農学校(現在の北海道大学の前身)の敷地の中央に建設されました。
当初は時計は付いていませんでしたが、開拓使長官の黒田清隆の指示で時計を付けることになり、明治14年に
鐘楼を撤去し、新たに時計塔を付設して時計機会を備え付けました。
札幌農学校は、初代教頭をクラーク博士が務めた事で有名ですが、この旧演武場は一階は研究室・講義室・動植物や
鉱物の標本展示室として使用され、二階は兵式訓練や体育の授業を行うほか、中央講堂として学内の催事の場として使われました。
札幌にお住いの方や観光に来られたことがある方ならここまでの文章であれ?っとお思いかと思います。
時計台は札幌の街のど真ん中にあります。北海道大学は札幌駅の北西にあります。
そうなんです。
明治36年に、札幌農学校は現在の北海道大学のある場所に校舎を増設して移転しました。
明治39年に街区の整備に伴い、約100m南の現在地に移されました。
建設当初、時計台のあった場所には記念碑があります。
札幌農学校演武場跡の碑
(札幌市中央区北1条西2丁目 札幌時計台ビル北側の路上)
時計台は北2条通りの交差点の真ん中にあったようです。
と、前置きが長くなりましたが・・・。
いよいよ、時計台の建物の中へ。
入場料は大人200円です。
一階は展示室になっています。
展示物の中に、興味深いものが。
以前に、ホルマリンさんがブログで紹介していましたが、時計台の外装は何度か変わっているんですね。
外壁が緑な時計台の時期があったそうで・・・。
階段を昇り二階へ。
お年寄りや車いすの方が二階に移動できるように、車いすリフトが設置されています。
二階
演武場の名の通り、屋根まで吹き抜けの大きな空間になっています。
基礎の上に土台をのせ直接柱の役割をする2x4の竪枠を立てる、バルーンフレーム構造になっています。
時計の仕組みを解説する模型。
時計台の時計機械は、振り子時計で、動力にはおもりを使用しています。
おもりは、小石を木箱に詰めたもので運針用が約50kg・打鐘用が約150㎏。
おもりの巻き上げは人力により、週2回行われているそうです。
時計機械は、アメリカ合衆国ボストン市にあるハワード社製で、製造No.738だそうです。
時計塔は高さ19mで内部は5階建てになっています。
文字盤は5階にあり、内側に226kgの鐘が吊るされています。
4階には時計機械の本体があります。
床を突き抜けて、3階部分で振り子が揺れています。
運針用のおもりは4階から2階まで。打鐘用のおもりは1階玄関床まで木の筒の中を上下しています。
明治14年8月12日に時計機械は運転を開始し、時を知らせ始めたそうです。
それでは、札幌市時計台 10時の鐘をお聞きください。
札幌時計台 10時の鐘の音
風切音が入っております。ご了承ください。
時計台の鐘は夜も鳴ります。午前0時の鐘の音もお聞きください。
札幌市時計台 0時の鐘の音
この記事の為に、撮影してきました・・・。
開館時間 8:45~17:10 (入館は17:00まで)
観覧料 大人200円 中学生以下は無料
休館日 毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)