「常ならざること」④

2011-10-31 10:23:09 | 従って、本来の「ブログ」

                  「常ならざること」

                     ④

 

 だからと言って、藤原紀香と陣内智則は最初から合わなかったの

かと言えば、もちろんそんなことはなかったと思う。彼らは本能的

には充分惹かれ合っていたと思う。ただ、生き方がまったく違って

いた。一方は社会がなければ生きられなかったし、また一方は自分

を失っては生きていけなかった。それじゃあ、いくら本能に還って

も、理性によって別れることになるなら結果は同じではないかと言

うかもしれないが、ただ、彼等はマス・メディアという極めて社会

性の強い特殊な檻の中に閉じ込められて、本能に従って生きること

などできなかった。多分、パンツを履いた途端に理性を取り戻して

ファンの顔が浮かんで来たんじゃないかな。それは藤原紀香の世界

であって彼はその偽善に耐えられなかった。

 


                                   (つづく)

 

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