11月11日パルコ劇場で、三谷幸喜作「紫式部ダイアリー」をみた( 演出:三谷幸喜)。
斉藤由貴と長澤まさみの二人芝居。しかも三谷幸喜の最新作だから当然満席。
とあるバーで清少納言(斉藤由貴)が紫式部(長澤まさみ)を待っている。曙文学賞の選考会と発表を明日に控え、和泉式部を推薦したい
彼女は、2年連続、記者会見で講評をやっており、今年もやりたいので、その根回しに紫式部(以下紫)を誘ったのだ。ところが紫は話を
聞くだけ聞いた後、言う、先ほど実行委員たちに講評を依頼され、承諾したと。しかも彼女は和泉式部を嫌っていた…。
二人は次々にカクテルやウイスキーを注文しては飲む。が、紫の携帯に原稿の催促の電話が何度もかかってきて、その都度会話が中断され
る。彼女は体調が悪くて今実家に来ていると偽り、清少納言(以下清)に実家の母のふりをして電話に出てくれと頼んだり、執筆中の「源氏
物語」のプロットをイラストレーターに伝えないといけないから一緒に考えてくれと迫ったり、と清を困らせる…。
観るまでは、一体どういう芝居なのか、どう料理するつもりなのか、と思ったが、要するに、平安時代の二人をそのまま現代に置き換えて
みたら面白いんじゃないか、という軽いノリのようだ。紫の「ツイッターとかやらないんですかぁ?」というセリフが象徴的。
始めは源氏物語を「読んでないの」と言っていた清が、実は熟読していることがうっかりバレてしまったり、清の作品への紫のいかにも
彼女らしいコメントとか、面白い。藤原道長との関係について探りを入れる清に対して軽くいなす紫とか。
ただ、紫が電話の途中で急に気が変わるところが納得行かない。この作品の一番の問題点だ。三谷さん、何とかして下さい。
ラストも弱い。何とか工夫してほしい。
紫式部役の長澤まさみは初めてナマでみたが、そのうまさに驚嘆した。まさかこれが初舞台ではないと思うが、そして三谷さんがいつもの
ように当て書きしているとは思うが、それにしてもうまい。声はよく通るし、メリハリはあるし、細かなニュアンスもしっかり表現できる
人だ。
清少納言役の斉藤由貴も、ナマでみるのは初めて。奔放な紫式部に振り回されるさまがおかしい。
斉藤由貴と長澤まさみの二人芝居。しかも三谷幸喜の最新作だから当然満席。
とあるバーで清少納言(斉藤由貴)が紫式部(長澤まさみ)を待っている。曙文学賞の選考会と発表を明日に控え、和泉式部を推薦したい
彼女は、2年連続、記者会見で講評をやっており、今年もやりたいので、その根回しに紫式部(以下紫)を誘ったのだ。ところが紫は話を
聞くだけ聞いた後、言う、先ほど実行委員たちに講評を依頼され、承諾したと。しかも彼女は和泉式部を嫌っていた…。
二人は次々にカクテルやウイスキーを注文しては飲む。が、紫の携帯に原稿の催促の電話が何度もかかってきて、その都度会話が中断され
る。彼女は体調が悪くて今実家に来ていると偽り、清少納言(以下清)に実家の母のふりをして電話に出てくれと頼んだり、執筆中の「源氏
物語」のプロットをイラストレーターに伝えないといけないから一緒に考えてくれと迫ったり、と清を困らせる…。
観るまでは、一体どういう芝居なのか、どう料理するつもりなのか、と思ったが、要するに、平安時代の二人をそのまま現代に置き換えて
みたら面白いんじゃないか、という軽いノリのようだ。紫の「ツイッターとかやらないんですかぁ?」というセリフが象徴的。
始めは源氏物語を「読んでないの」と言っていた清が、実は熟読していることがうっかりバレてしまったり、清の作品への紫のいかにも
彼女らしいコメントとか、面白い。藤原道長との関係について探りを入れる清に対して軽くいなす紫とか。
ただ、紫が電話の途中で急に気が変わるところが納得行かない。この作品の一番の問題点だ。三谷さん、何とかして下さい。
ラストも弱い。何とか工夫してほしい。
紫式部役の長澤まさみは初めてナマでみたが、そのうまさに驚嘆した。まさかこれが初舞台ではないと思うが、そして三谷さんがいつもの
ように当て書きしているとは思うが、それにしてもうまい。声はよく通るし、メリハリはあるし、細かなニュアンスもしっかり表現できる
人だ。
清少納言役の斉藤由貴も、ナマでみるのは初めて。奔放な紫式部に振り回されるさまがおかしい。