6月6日日生劇場で、ハロルド・ピンター作「昔の日々」をみた(演出:デヴィッド・ルヴォー)。
ディーリー(堀部圭亮)とケイト(若村麻由美)夫妻の家に、ケイトの友人でかつてルームメイトでもあったアンナ(麻実れい)が訪ねてくる。
20年振りの再会にアンナは昔の日々を饒舌に語るが、ケイトの記憶とは噛み合わない。3人の奇妙な会話はいつ果てるともなく続くが…。
ハロルド・ピンターという高名な作家の作品、しかもその本人が、これまた有名な演出家デヴィッド・ルヴォーの「演出を熱望した傑作戯曲」、さらに
チラシ曰く「演劇的事件を見逃すな。…世界で最も官能的な舞台」、しかも麻実れいが出るので行くことにしたが、結果は失望に終わった。
そもそもピンターが不条理演劇の作家だということも知らず…我ながら実にうかつだった。
帰り道、一人の中年男性が連れに「全然意味分からない。拍手する意味が分からない。みんな意味分かって拍手してんのかな」とぶつくさ言って
いたが、評者も全く同感だった。彼の連れは「まあみんなよく頑張ってたんだからさ」と答えていた。
そうなのだ。実は評者も拍手したくなかったが拍手した。役者たちは確かに頑張ってたから。だが今後は、こんな時拍手するのはやめようかと思う。
演出家によれば、これが作者の「最も優れた作品」だそうだ。だとすれば、この人がノーベル文学賞をとったとは驚きだ。いくら英語圏の作家が
圧倒的に有利だからって。ノーベル文学賞の権威は地に落ちた(評者の中で)。もう二度とこの作家の芝居は見たくない。
そもそも3人だけの室内劇に日生劇場はでか過ぎるし。
雨の中はるばる日比谷まで出てきてこんなものを見るくらいなら、家で「リア王」でも読んでた方がずっとよかった。
いくら麻実れいのファンだからって、作品自体がつまらなければどうしようもない。
教訓:チラシの言葉を鵜呑みにしないこと。
ディーリー(堀部圭亮)とケイト(若村麻由美)夫妻の家に、ケイトの友人でかつてルームメイトでもあったアンナ(麻実れい)が訪ねてくる。
20年振りの再会にアンナは昔の日々を饒舌に語るが、ケイトの記憶とは噛み合わない。3人の奇妙な会話はいつ果てるともなく続くが…。
ハロルド・ピンターという高名な作家の作品、しかもその本人が、これまた有名な演出家デヴィッド・ルヴォーの「演出を熱望した傑作戯曲」、さらに
チラシ曰く「演劇的事件を見逃すな。…世界で最も官能的な舞台」、しかも麻実れいが出るので行くことにしたが、結果は失望に終わった。
そもそもピンターが不条理演劇の作家だということも知らず…我ながら実にうかつだった。
帰り道、一人の中年男性が連れに「全然意味分からない。拍手する意味が分からない。みんな意味分かって拍手してんのかな」とぶつくさ言って
いたが、評者も全く同感だった。彼の連れは「まあみんなよく頑張ってたんだからさ」と答えていた。
そうなのだ。実は評者も拍手したくなかったが拍手した。役者たちは確かに頑張ってたから。だが今後は、こんな時拍手するのはやめようかと思う。
演出家によれば、これが作者の「最も優れた作品」だそうだ。だとすれば、この人がノーベル文学賞をとったとは驚きだ。いくら英語圏の作家が
圧倒的に有利だからって。ノーベル文学賞の権威は地に落ちた(評者の中で)。もう二度とこの作家の芝居は見たくない。
そもそも3人だけの室内劇に日生劇場はでか過ぎるし。
雨の中はるばる日比谷まで出てきてこんなものを見るくらいなら、家で「リア王」でも読んでた方がずっとよかった。
いくら麻実れいのファンだからって、作品自体がつまらなければどうしようもない。
教訓:チラシの言葉を鵜呑みにしないこと。