っていう相談を受けた。あ、言い忘れていたけど、中小企業診断士なんで、そういう相談を受けることがある。
自分の回答。
クビにする理由が、
「あんたは成績悪いから、クビ」という考えだと、
クビにできても後和爾悪いか、
後味悪くなければ、会社が悪くなっていくだろう。
大切なのは、基本的に
「あなたは、たまたまこの会社の基準で見ると、活躍できないようだ。
だけど、ほかのいいところもあるんだから、
ほかのところに行けば、もっと輝けるし、幸せになれるんじゃない!
だったら、ここにいる、必要ないんじゃないかな?」
という考え方でクビにしているかということ。
両者の違いは、
・自分の都合でクビにしているか
・相手をリスペクトした上で、幸せを願って、お別れしているか
ということ
成績が悪いという理由だけでやめさせるのは、自分(会社)の都合しか考えずに辞めさせることだから、言われた人は「なんだい、会社の都合かい、使い捨てかい!」ってことで反発し、場合によっては、機嫌悪くして居座ってしまう。
そもそも、「成績が悪い」というのは、会社の基準で見たら・・・の話であり、人間性すべてを否定するわけではない。会社の成績が悪い人でも、いいところがきっとあるはず・・・多分。
でも、実際は、この会社では、そのいいところは生かせない。であれば、それを生かせない今の会社は場違いなのであって、幸せになるには、ここやめて、ほかの会社に行ったほうがよいのでは・・・とあくまでも、相手のことを考えて、提案しているという形になっているかということ。
でも実際は相手の立場を考えてクビにする人はいない。
だから、相手の立場を考えてクビにすることは、会社のアドバンテージになる。差別化要因になる。これが、中小企業にとっては伸びる機会になる。
なぜか?
実はクビにしたとき、クビにした本人だけでなく、ほかの人にも影響が出る。はじめのように、会社の都合でクビにすると、なんだ、この会社って、結局使い捨てなんだということが、社員中にわかってしまい、優秀な人ほど、転職を考えてしまう。
後者だと、会社は、自分たちのことを考えてくれているんだということになり、優秀な人たちだけでなく、社員みんなの安心感・信頼感につながる。だから会社は安定していく。
会社をクビにするとき、相手の良さを考え、相手の幸せを願って、「ただ今、間違った会社にいるから、よくないことが起こっているだけ」として考えられるか、ここに経営者の差が出てくると思う。