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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

北イタリア個人旅行-フィレンツェとベネツィアを訪ねる(その4)

2011-06-11 22:22:38 | 山・旅行

 【2011年1月21日】 その2(午後)

 ピサの観光を終え、13:20ピサ発の列車に乗ってルッカに向かう。30分弱でルッカに到着する。







 駅前の広場と道路の向こうにすぐ、ルッカの街を囲む城壁の土塁が横に長く伸びている。ピサでは入りくんだ道をバスで進み、ようやく新市街地のはずれにある寺院の敷地にたどり着いたが、ルッカはすごくわかりやすい街だ。列車を降りたら、目の前のそこがもう目的地である。

 昼もだいぶ過ぎた時間で食事もしていなかったので、駅前のバールのようなレストランのような店に入り、簡単な昼食を摂る。がらんとした店内は、仕事の後、くつろぐための一通りの物が何でもあって、どこかアメリカの片田舎の町民が集まるバーのような雰囲気がある。

 街の地図やらを入手しようと思い、観光案内所を探す。駅から右に行ったところにあったが、入口に鍵がかかり、人陰がない。昼休みで不在なのか。まあ、マイペースというかのんびりしたものである。











 城内の入口を探す。数人の人の流れをたどると土塁にトンネルをくり抜き、下を通って内部に通じる道があった。内部が旧市街で、囲いの外はアパートの立ち並ぶ新市街が広がっている。







 楕円形の街は長いほうで2~3Km、短いほうで2kmくらいだろうか。もちろんバスなど通っていない。歩いても端から端まで30分はかからないだろう。







 最初に見える高い塔のある教会の横を通り正面に回る。







フィレンツェの大聖堂に比べればだいぶ質素だが、小さな街にもこのような教会があると、それなりの存在感がある。








 静かな街の路地を進む。尖塔があちこちに見られる。サンジミアーノは小高い丘の上にあって、ルッカよりも小さな街で、きれいなに整備された狭い地域にたくさんの尖塔が聳えるていたが、それに比べたらまばらだが、静かで素朴な感じのたたずまいがいい。








 こんな片田舎の町でも、さすがイタリアである。古い外観の建物の中は改装され内部はしゃれた店になっていたりする。通路にひらかれたショーウィンドウがあった。










 屋上に木の植えた古い塔があった。







帰りの列車の時間も気になったが、登ってみたくなった。何と言われても、高いところは好きである。一緒に行こうと誘った妻は行かないという。受付にぽつんと一人でいる男性にお金を払い、大急ぎでループ上の階段を駆け上がる。受付の人が言っていたように「街全体が見渡せて、いい眺めですよ。」と、その通りだった。塔はほぼ街の中心部にあって、東西南北くまなく見渡せる。

















 ゆっくり景色を眺めていたかったが、時間と、下で待っている妻が気になって降りてくる。








 
 塔を降りて東に向かう。立派な城門のようなところをくぐり、街を囲む土塁に突き当たる。








 京都にも、秀吉が築いたという洛中と洛外を分ける『御土居』という城壁というか土塁が点在する。上賀茂の家の近くの加茂川辺りと鷹ヶ峰に一部が残っていて、当時の様子をわずかながらうかがい知ることができる。






 ここのはそれに比べると、土塁も高く立派で、何と言っても全体が完全に残っている。その土塁の上の道に上がり並木に沿って駅の方向に進む。寒くはなく、風が木々をほどなく揺らし心地よい。



 ルッカ発16:32の列車でフィレンツェに戻る。






18:00前にサンタ・マリア・ノヴェラ駅に到着し、ホテルへの帰り道、近くのスーパーで食料とワインを買い込み部屋で夕食をとる。











 スーパーで買った惣菜の味はもうひとつだったが、ワインは安物でもおいしかった。

 あすはいよいよ、ヴェニスに向け出発だ。

                          【 つづく-その5にジャンプ 】

 

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