9/11が起きて今年でもう満5年になるそうだが(そんな実感はない、まだ2、3年前の出来事のようだ。)、この映画の制作の動機となった「コロンバイン高校における事件」はさらに遡ること2年、1999年の4月に起こっている。事件の起こった当時は、新聞・テレビで報道されたかもしれないが、9/11の時ほどの印象は残っていいない。確かに残虐で衝撃的な事件だったが、日本の社会にはあまり縁のない遠い世界の出来事と思っていたのかもしれない。
それが、この4、5年で私の認識も含めて大きく変わった。アメリカの危機はもう日本の対岸の出来事では無くなった、という印象が日に日に強くなっていく。凶悪事件の頻発、テロの驚異、少年犯罪の増加。雇用の不安定。すべてアメリカ標準のグローバリズムの押しつけ(それを使命として積極的に受け入れる輩が政府の中枢を占めている現実)、競争至上主義、市場原理主義、規制緩和、貧富の格差の拡大が、そうした危機の根本的背景としてあると思う。
映画は、アメリカの「銃社会」の告発から始まる。アメリカライフル協会の会長である俳優のチャールトン・ヘストンへの体当たり取材で有名になったが、単なる銃社会の告発にとどまらず、コロラド州リトルトンという小さな町の事情から事件の起こった背景、その背後にある深刻な社会問題、アメリカの国情とかなり深く切り込んでいる。そしてそれが9/11の時代背景にまで繋がっているから興味深い。
マイケル・ムーアは翌年、9/11を題材にした「華氏911」を制作しているが、私は本作の方が説得力もありわかりやすい点からも好きだ。と言うかおすすめである。
2003年のアメリカ映画で「エレファント」は、「コロンバイン高校の銃乱射事件」がどのようにおこったかその状況を多重的にかつストレートに描いている。
明日の夜、時間のある人で、上のような問題に興味のある方は、是非BSにチャンネルを合わせてください。(BSが映らなかったらだめですね。)
それが、この4、5年で私の認識も含めて大きく変わった。アメリカの危機はもう日本の対岸の出来事では無くなった、という印象が日に日に強くなっていく。凶悪事件の頻発、テロの驚異、少年犯罪の増加。雇用の不安定。すべてアメリカ標準のグローバリズムの押しつけ(それを使命として積極的に受け入れる輩が政府の中枢を占めている現実)、競争至上主義、市場原理主義、規制緩和、貧富の格差の拡大が、そうした危機の根本的背景としてあると思う。
映画は、アメリカの「銃社会」の告発から始まる。アメリカライフル協会の会長である俳優のチャールトン・ヘストンへの体当たり取材で有名になったが、単なる銃社会の告発にとどまらず、コロラド州リトルトンという小さな町の事情から事件の起こった背景、その背後にある深刻な社会問題、アメリカの国情とかなり深く切り込んでいる。そしてそれが9/11の時代背景にまで繋がっているから興味深い。
マイケル・ムーアは翌年、9/11を題材にした「華氏911」を制作しているが、私は本作の方が説得力もありわかりやすい点からも好きだ。と言うかおすすめである。
2003年のアメリカ映画で「エレファント」は、「コロンバイン高校の銃乱射事件」がどのようにおこったかその状況を多重的にかつストレートに描いている。
明日の夜、時間のある人で、上のような問題に興味のある方は、是非BSにチャンネルを合わせてください。(BSが映らなかったらだめですね。)