【2010年2月21日(日)】 旅行9日目
今日は、このホテルともローマともお別れだ。荷物をまとめてチェックアウトを済ませて、バッグをフロントに預け、いつもより早めの8:00にホテルを出発する。空港に向かうホテル前での集合時間は午後の2時。それまでの6時間の自由行動だ。
20分を早足で歩き、駅近くの『バール』で地下鉄1回券(BITチケット)をふたり分4枚買い、「レパント駅」まで行く。テレベ川沿いの「最高裁判所」までの道はもう何度か歩いた道。
「サンタンジェロ城」を右手に見て、裁判所の正面に回り込み、テレベ川の岸沿いに出る。
【最高裁判所前の「テレベ川」沿いの散策路】
天気は快晴。気持ちの良い朝だ。「ウンベルト1世橋」を渡り、「ナボーナ広場」に向かう。
【テレベ川-遠くにサンピエトロ寺院のクーボラ】
突き当たりの建物の中にある『競技場の遺跡』を覗いて、反対側に回ると、そこが「ナボーナ広場」だ。
【「ナボーナ広場」の噴水】
広場は、細長い楕円形の、陸上トラックの様な形状をしているから、昔ここに競技場があったことがうかがえる。今は、「ネプチューンの噴水」やら3つの噴水が配置されており、競技場というより、芸術家の集まる場所となっている。
【「ナボーナ広場」にて】
朝の早い時間にもかかわらず、広場のあちこちで『画家の卵』が自分の描いた絵を展示している。そういえば、今日は日曜日だ。普段の成果を観光客に見せるために集まってきているのかもしれない。
「ナボーナ広場」を後に「パンテオン」に向かう。前回も行ったが、変わった建物は何か引きつけるものがある。
【パンテオン正面】
正面はギリシア風の神殿を思わせる柱列が目につくのに、中に入るると円形の空間に円形の天上。その中央が開いていて空が見える。
面白いと思ったのは、あの統一イタリアの象徴である「ビットリオ・エマヌエーレ2世」の祭壇と画家の「ラファエロ」の墓が向かい合って祀られているという組み合わせだ。どういう価値観でそうなっているのか、イタリアの国の不思議さを大いに感じた。
【「パンテオン」内部】
パンテオン前の広場は観光客を当て込んだ時代的な衣装を凝らした馭者と馬車が場所をしめ、カフェが店を出し、晴れ渡った青空を見ていると、さながら映画のセットのようである。トイレ休憩を兼ね、カフェの1つに席をとりエスプレッソとカフェラテをもらう。
【「パンテオン」前の広場】
一服した後、南に方向をとり、「ヴィットリオ・エマヌエレ2世通り」を右に曲がって「カンポ・ディ・フィオーリ広場」に入る。
地動説を唱え、最後まで自分の信念を曲げなかったため、1600年に『火あぶりの刑」に処せられた哲学者「ブルーノ」の銅像のある広場である。
【哲学者「ジョルダーノ・ブルーノ」の銅像】
前回は、この銅像にふれたくてここまで来たものだ。
今は広場の名前の通り、花で溢れている。
【カンポ・デ・フィオーリ広場にて】
そろそろ、今回の最終目的地「コロッセオ」に向かわないと間に合わない時間になってきた。
バスはよくわからないし、近くに地下鉄は通っていないので歩いていくことにする。「フィオーリ広場」から、再びテレベ川河岸に出る。中州である「ティベリーナ島」を右手にみて河岸の道を行く。
【橋の向こうの中州には病院と教会のみがあるという】
【橋のたもとにある『ユダヤ教礼拝所』の建物】
【 ティベリーナ島にかかるファブリチオ橋 】
こうして歩いていると、今その時、ローマにいることを忘れる。団体旅行では味わえない自分の時間があるような気がする。
行くところは、あと「コロッセオ」の中だけになった。
【つづく】
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今日は、このホテルともローマともお別れだ。荷物をまとめてチェックアウトを済ませて、バッグをフロントに預け、いつもより早めの8:00にホテルを出発する。空港に向かうホテル前での集合時間は午後の2時。それまでの6時間の自由行動だ。
20分を早足で歩き、駅近くの『バール』で地下鉄1回券(BITチケット)をふたり分4枚買い、「レパント駅」まで行く。テレベ川沿いの「最高裁判所」までの道はもう何度か歩いた道。
「サンタンジェロ城」を右手に見て、裁判所の正面に回り込み、テレベ川の岸沿いに出る。
【最高裁判所前の「テレベ川」沿いの散策路】
天気は快晴。気持ちの良い朝だ。「ウンベルト1世橋」を渡り、「ナボーナ広場」に向かう。
【テレベ川-遠くにサンピエトロ寺院のクーボラ】
突き当たりの建物の中にある『競技場の遺跡』を覗いて、反対側に回ると、そこが「ナボーナ広場」だ。
【「ナボーナ広場」の噴水】
広場は、細長い楕円形の、陸上トラックの様な形状をしているから、昔ここに競技場があったことがうかがえる。今は、「ネプチューンの噴水」やら3つの噴水が配置されており、競技場というより、芸術家の集まる場所となっている。
【「ナボーナ広場」にて】
朝の早い時間にもかかわらず、広場のあちこちで『画家の卵』が自分の描いた絵を展示している。そういえば、今日は日曜日だ。普段の成果を観光客に見せるために集まってきているのかもしれない。
「ナボーナ広場」を後に「パンテオン」に向かう。前回も行ったが、変わった建物は何か引きつけるものがある。
【パンテオン正面】
正面はギリシア風の神殿を思わせる柱列が目につくのに、中に入るると円形の空間に円形の天上。その中央が開いていて空が見える。
面白いと思ったのは、あの統一イタリアの象徴である「ビットリオ・エマヌエーレ2世」の祭壇と画家の「ラファエロ」の墓が向かい合って祀られているという組み合わせだ。どういう価値観でそうなっているのか、イタリアの国の不思議さを大いに感じた。
【「パンテオン」内部】
パンテオン前の広場は観光客を当て込んだ時代的な衣装を凝らした馭者と馬車が場所をしめ、カフェが店を出し、晴れ渡った青空を見ていると、さながら映画のセットのようである。トイレ休憩を兼ね、カフェの1つに席をとりエスプレッソとカフェラテをもらう。
【「パンテオン」前の広場】
一服した後、南に方向をとり、「ヴィットリオ・エマヌエレ2世通り」を右に曲がって「カンポ・ディ・フィオーリ広場」に入る。
地動説を唱え、最後まで自分の信念を曲げなかったため、1600年に『火あぶりの刑」に処せられた哲学者「ブルーノ」の銅像のある広場である。
【哲学者「ジョルダーノ・ブルーノ」の銅像】
前回は、この銅像にふれたくてここまで来たものだ。
今は広場の名前の通り、花で溢れている。
【カンポ・デ・フィオーリ広場にて】
そろそろ、今回の最終目的地「コロッセオ」に向かわないと間に合わない時間になってきた。
バスはよくわからないし、近くに地下鉄は通っていないので歩いていくことにする。「フィオーリ広場」から、再びテレベ川河岸に出る。中州である「ティベリーナ島」を右手にみて河岸の道を行く。
【橋の向こうの中州には病院と教会のみがあるという】
【橋のたもとにある『ユダヤ教礼拝所』の建物】
【 ティベリーナ島にかかるファブリチオ橋 】
こうして歩いていると、今その時、ローマにいることを忘れる。団体旅行では味わえない自分の時間があるような気がする。
行くところは、あと「コロッセオ」の中だけになった。
【つづく】
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