この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「おくりびと」-納棺師の物語というがそれ以上のものが

2009-02-22 20:44:55 | 最近見た映画
 【2009年2月22日】 MOVIX京都

 上に挙げた映画は、「お葬式」も「化粧師」も「陰陽師」も「縛師」も、「マルサの女」以外どれも観ていない。本・読書の方も、いわゆる「How to」ものは好きでないと同じように、知らない世界を覗くのは良いが、その世界だけの紹介モノなら、何もわざわざ劇場まで出かけて映画を見なくてもという気がする。
 2年ほど前に、「パヒューム」という香水をつくる職人の映画(洋画)を見たが、気分が悪くなった覚えがあった。香水であれだから、ましてや渋人が相手の映画なんてと思っていた。

 アカデミー賞のノミネートされているから見に行ったわけでもない。だいたいアカデミー賞の選考基準と自分が良いと思う映画の判断基準は、以前からだいぶ違うと自覚している。多少重なる場合があるのと(昔の映画ほど)、やはり見に行った人の好印象の声に押されて、それならと。


      


「その道のプロ」を紹介するだけだったら、良い映画には成り得なかった。それは人生の中の、なくてはならない仕事の1つで、その回りにいろいろな生活と人生が描き込まれているから感動する。

 職業意識というかプロ意識というか、自分の仕事に対する自覚と凛とした態度はどれだけその人を輝かせるか。

 以前、イタリアを旅行していたとき、駅前のスタンドのおじさんが蝶ネクタイをして、きびきびした仕草で「自分の入れたコーヒーが世界で一番おいしいんだ」とでもいうように、誇らしげに、愛嬌笑いも浮かべずに、紙コップのカフェラテをわたしてくれた姿を思い浮かべた。-日本でも、このくらい自信をもってやらないと、と。

 それにしても山崎努、「天国と地獄」とはまるで違う、存在感ある良い芝居してるなあ。


 劇場を後にするとき、映画のタイトルが「納棺師」でなく「おくりびと」とした意図が感じられた。


  「おくりびと」-公式サイト

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウィーンへ2年ぶりの旅-新... | トップ | 「7つの贈り物」-わざとら... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近見た映画」カテゴリの最新記事