令和2年3月9日(月)
菜の花 : 花 菜
もともと「菜」は副産物を総称する「肴」(な)
や、食用にする魚の「魚」(な)と同じ語源から
きている。食用にする菜は色々在るが、アブラナ
科の葉菜である芥子菜、高菜、白菜、蕪菜、油菜
等は、古くから栽培されてきた菜の代表である。
「本食食金」(元禄十年刊行)では、「菜は、
あおなの俗名」としている。これらの菜の花は
多少の遅速はあるが、春に黄色の十字状の四弁花
が茎の先に群がって咲く。
「滑稽雑談」(江戸中期の季寄せ)には、
「全て、菜の花と称す」とある。狭義には「菜の
花は油菜のことで、その種から菜種油を採るので
菜種という」と記述される。
菜種油は、中世に摂津の国遠里小野村(現大阪府
堺市)で初めて製造された。
最近、菜の花畑が少なくなったが、白菜に近縁の
「花菜」が街中の花壇、中央分離帯等に見られる。
先日、平針農業センターへ「枝垂れ梅」を見に出
かけた折り、その奥に在る牧場の近くに菜花畑が
在った。菜の花はほぼ満開状態で、黄色の花畑が
一面に広がっていた。
名古屋市周辺でも彼方此方い菜花を見かけるが、
今朝(3月9日)の中日新聞に、
「愛知牧場」の菜の花が見頃を迎えたとの記事、
此方も名古屋市に隣接」する牧場で、ミルクや
バター、チーズなどの出来立ての乳製品が味わ
える場所で、家族連れに人気のスポット。
菜の花畑(2000㎡、8万本)が満開との事
だが、これでも例年より若干遅いとの事である。
今日の1句
老妻につい誘われて菜花の黄 ヤギ爺