令和2年3月30日(月)
片栗の花 : かたかごの花
山林の半日陰、湿地、斜面等に群生する。
ユリ科の多年草。
早春に、地下の鱗茎から葉と花茎を伸ばし
花茎の先端に紅紫色の花を咲かせる。
六弁の花の付け根に濃紫色の斑点の花を
うつむき加減に咲かせる。
古名を堅香子(かたかご)といい、
万葉集では「もののふのやをとめらが汲み
まがふ寺井の上の堅香子の花」:大伴家持
と詠まれている。
片栗の若葉お浸しなどにするほかに、
鱗茎からは澱粉(片栗粉)が採れる。
豊田市の足助町に在る香嵐渓(紅葉名所)の
飯盛山北西部の斜面に「かたくりの花」が
群生している。
片栗の花は咲かせる迄に7,8年かかる様で
足助観光協会によると、1986年頃から
毎年、自生地を広げようと地元有志が採取
した種を蒔いているとの事。
(中日新聞、3月24日朝刊より)
この辺り(名古屋近辺)では、白鳥庭園に
造られた川のせせらぎのある周辺に群生し
ている。(これから見頃を迎える。)
今日の1句
驟雨来てかたくりの花なほ淋し ヤギ爺