令和2年3月28日(土)
辛夷の花 : こぶし、木筆
モクレン科の落葉高木、高さ10mにもなり
日本全土に自生する。
春に白い芳香のある六弁花を付ける。
果実は秋に熟し開裂、白糸で赤い種子を吊り
下げる。これが赤子の拳の様でこの名が在る。
材は緻密で建築材、器具等に使用される。
蕾は鎮痛剤等に、花は香水の原料に、樹皮や
枝葉からはこぶし油を採る。
名古屋港へ向かう大通りに一本東側の裏通りに
辛夷の並木が続く。桜は未だチラホラだが、
辛夷の花は満開で、ぼつぼつ散り始めている。
芳しい香りと、何より花が通りを明るくする。
この花が咲くと必ず思い出す歌が在る、、、
「北国の春」: 千昌夫 歌(1977年4月)
作詞:いで はく、作曲:遠藤 実
白樺、青空、、、辛夷咲くあの丘、北国の、、
都会で暮らす男が実家から届いた小包を受け、
早春の故郷、家族を思う内容の詩が、、、、
(私は北国の出身ではないのだが、、、)
この曲「北国の春」は300万枚を売り上げ、
当時のベストヒットの様である。
白樺 青空 南風
こぶし咲く あの丘
北国の 北国の春
季節が都会では判らないだろと
届いたおふくろの 小さな包み
あの故郷に帰ろかな 帰ろかな
10年程前、未だ現役(勤め)の頃は週末に
なると、同僚たちと飲んで帰る。飲み会の
終りには必ず馴染のスナックへ、、、、
当時は人出が足りず、留学生(女子)をバイト
で雇う店が多かった。その店の女の子は必ず
何故か「北国の春」を日本語、中国語を混ぜ
歌っていた。
中国でも「北国の春」は誰もが口ずさむ程の
流行歌だそうであった。故郷を偲ぶこの歌詞
が堪らないのだそうである。
(中国を始めとするアジア諸国で10憶もの
人達が知っている歌とのこと)
今日の1句
存へつ辛夷の花の裏通り ヤギ爺
※存へる : 生ながらえる