令和2年3月25日(水)
ヘリオトロープ : 香水木
ムラサキ科の小低木、ペルー原産
その内の特に観賞用の数個の園芸種の通称。
高さ1m、長楕円形の葉の裏側に毛が白く
見える。
菫色の花は、径4~7mm程で5烈して、
下部は筒型、枝の先端に傘状に群がる様に
咲く。花の芳香成分は香料となる。
バニラに似た甘い香りを放つ、花から抽出
した精油から香水の原料となる。
日本での香水の主な物は、
メモアール・オーデコロン
ヘリオトロープ・オードトール
エリオトロープ・オードバルファ等がある。
ヘリオトロープの名の由来は、ギリシャ語の
「helios](太陽)と「trope」(回転)から
ひまわりの様に太陽を向いた花を咲かせると、
呼ばれるようになったとのこと。
園芸品種には青や白色、ピンク色もある。
温室栽培も多く、冬から開花し秋頃迄花を
見ることが出来る。
日本へは明治の半ばに渡来した。
明治40年(1908年)、新聞の連載小説
夏目漱石の「三四郎」の中に、ヘリオト
ロープが既に登場している。
先日、小学校時代の友の家を訪ねた。
古い、かなりの御屋敷で少々驚いた、、、
陽射しの当たる庭先の方から、とても佳い
香りが漂いくる、、
(そう、アイスクリームの様なあの香り、)
友人に訪ねると、、、暫くして奥さんから
「ヘリオトロープ」と教えられた。
聞いた事はあるが、どんな花だったか、、
庭先へ案内され、鮮やかな紫色の花が在った。
今日の1句
仕舞屋の庭にヘリオトロープ咲く ヤギ爺