遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ヘリオトロープ

2020-03-25 15:42:54 | 日記

令和2年3月25日(水)

ヘリオトロープ : 香水木

ムラサキ科の小低木、ペルー原産

その内の特に観賞用の数個の園芸種の通称。

高さ1m、長楕円形の葉の裏側に毛が白く

見える。

菫色の花は、径4~7mm程で5烈して、

下部は筒型、枝の先端に傘状に群がる様に

咲く。花の芳香成分は香料となる。

バニラに似た甘い香りを放つ、花から抽出

した精油から香水の原料となる。

日本での香水の主な物は、

メモアール・オーデコロン

ヘリオトロープ・オードトール

エリオトロープ・オードバルファ等がある。

ヘリオトロープの名の由来は、ギリシャ語の

「helios](太陽)と「trope」(回転)から

ひまわりの様に太陽を向いた花を咲かせると、

呼ばれるようになったとのこと。

園芸品種には青や白色、ピンク色もある。

温室栽培も多く、冬から開花し秋頃迄花を

見ることが出来る。

日本へは明治の半ばに渡来した。

明治40年(1908年)、新聞の連載小説

夏目漱石の「三四郎」の中に、ヘリオ

ロープが既に登場している。

先日、小学校時代の友の家を訪ねた。

古い、かなりの御屋敷で少々驚いた、、、

陽射しの当たる庭先の方から、とても佳い

香りが漂いくる、、

(そう、アイスクリームの様なあの香り、)

友人に訪ねると、、、暫くして奥さんから

「ヘリオトロープ」と教えられた。

聞いた事はあるが、どんな花だったか、、

庭先へ案内され、鮮やかな紫色の花が在った。

 

今日の1句

仕舞屋の庭にヘリオトロープ咲く    ヤギ爺