令和2年9月3日(木)
放屁虫 : へひりむし、へこきむし
歩行虫(ごみむし)や亀虫等の総称であるが、
特にホソクゴミムシ科の三井寺歩行虫(ミイデラゴミムシ)
を指す事が多い。
黄色の斑点の在る約2cm位の扁平な甲虫で、危機に遇う
と悪臭の在るガスを放つ。 人はこのガスが皮膚に付くと、
沁みとなり匂いも中々落ちない。
ミイデラゴミムシはかなり目立つので、捕まえようとすると
腹部後方から、派手な音を立てて刺激臭のあるガスを放出し
手などに付くと中々とれない。
日本列島各地の其処等中でよく見かける。 成虫は夜行性で
昼間は大きな石の下の湿った所で過ごし、夜に徘徊して他の
小昆虫等の様々な物を食べる。時には虫の死骸等も食べるが、
腐敗の激しい物は食べないといわれる。
外敵から身を守るために出すガスは、過酸化水素とヒドロキ
ノンの反応により生成され、100℃以上の気体を爆発的に
噴射し、人体にも皮膚炎を起こし、目に入ると危険である。
このガスが噴出する時に音を出す事から「へっぴり虫」と
言われる。
カメムシは、葉や茎、果実等に口を挿し込み液を吸う。
亦、小昆虫や幼虫、イモムシ等も襲う。時には亀や蛙等に
も貼りつき、吸血する様だ。蛙等は粘膜が火傷することも。
草が茫々となった公園の片隅に、子供達が集まって何やら
騒がしい、、覗いて見ると大きな石の下に小さな虫が蠢き
木の枝でつついていた。「これは屁こき虫って言うんだ、
オジサン、触ると臭いよ、、、」「詳しいんだネエー、」
大きさは2cm弱で、身体全体は黄色っぽく黒い斑模様が
ある、ぐるぐる動き回り小枝に反応しまるで威嚇している
様に見える。 子供達の恰好の遊び相手である、、、
今日の1句
放屁虫へっぴり腰の子と対峙 ヤギ爺