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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

とんぶり

2020-09-14 15:36:15 | 日記

令和2年9月14日(月)

とんぶり : すぶし

アカザ科の1年生の箒草(ほうきぐさ)の実

箒草は庭や畑に植えられ、茎は乾燥して草箒にする。

とんぶり畑

 

緑色の小粒な実は、油で炒めたり、和え物にいれる。

そのプチプチした舌触り、歯ざわり、食感は「畑の

キャビア」といわれ、珍重される。

東北の日本海側では「とんぶり」、八戸地方では、

「すぶり」と呼ばれている。

とんぶりの名の由来は、魚の鰰(はたはた)の卵の

「ぶりこ」に似た、中国の唐伝来の「唐ぶりこ」が

省略され、それが訛ったものと言われる説が有力で

ある。

出羽の国(今の秋田県)の米代川流域に住んで居た

民(「百姓)達は箒草を栽培して暮らす中、飢饉に

遭遇し、その果実を何とか食べる事は出来ないか工

夫し、食べたのが始まりと言われる。

以降、当地域の特産物として定着し、この地方の

名産品となった。

秋田の特産:とんぶり

 

とんぶりの収穫期

 

作り方は、箒木の成熟した実を収穫し、1週間程

天日干しにする。 乾燥した実を釜で煮て、その

まま1昼夜(24時間)湯温でふやかして置く。

実を揉んで外皮を取り除き、脱水する。

こうして出来た実は、直径1~2mmの粒状で

無味無臭。食用として、とろろ汁や納豆、オクラ

等のネバネバ系に加えて食べる。サラダ、和え物

にも良い。

薬用として、強壮剤、利尿剤に良いとされる。

 

今日の1句

とんぶりに鰹節かけ朝の飯    ヤギ爺