令和3年3月7日(日)
山笑ふ : 春の山
冬山の蕭条(しょうじょう:もの寂しいさま)とした感じを
山眠るというのに対し、春の山の明るい感じを山笑うという。
「春山澹治にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如し、
秋山明浄にして装うが如く、冬山惨憺として眠る」という、
中国山水画家の郭煕(かくき)の林泉高教の一節から季題と
なった。山を擬人化したもの。
春の山を山笑う、夏の山を山滴る、秋の山を山装う、冬の
山を山眠るという。
冬山の淋しさに対して、春の芽吹き始めた華やかな山の形容
を山笑うと捉えた。
先だって、所用で岐阜に出掛けた折りに「道の駅」に立ち寄
った。 其処に「足湯」が在り、昼食後に浸かった。
チョッと休憩、、、、疲れが取れ、附と辺りを見渡すと山の
稜線が見え、穏やかなその姿にホッコリとして、思わず「山
が笑う」を、想いだした、、、、、
天空の足湯(群馬県・丸沼高原)、記事とは別の場所で、
是非訪れて見たい場所である。
今日の1句
山笑ふ足湯に浸かる道の駅 ヤギ爺