令和3年3月29日(月)
勿忘草 : わすれなぐさ
ヨーロッパ原産のムラサキ科ワスレナグサ属の多年草
高さ20~30cm、藍色の径8mm位の小さな花で
花は五裂し中心部は黄色。花色は他に白、黄、紫色等。
葉は互生し、細長く平らで長楕円形。
葉や茎の部分には軟毛があり薄く、ネズミの耳に似て
いる事から、ギリシャ語の「myos」(二十日鼠)の
「otis」(耳)と言われている。
開花時期は比較的長いが、夏の暑さには弱い。
一般に日当たりと水捌けの良い湿性地を好み耐寒性に
優れている。 園芸種、花壇用に栽培されている。
日本には、唯一在来種といわれる「エゾムラサキ」
(ムラサキクサ)が在り、これを日本の園芸協会は
「ワスレナグサ」として流通している。
「勿忘草」の語源に纏わる伝説(中世ドイツの悲恋)
昔、ドイツの騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に
咲くこの花を、恋人のベルダのために摘み取ろうと
岸を降りたが、誤って川の流れに呑まれてしまう。
ルドルフは最後の力を振り絞り、花を岸辺に投げて
「vergiss-ment-nicht(僕を忘れないで)という、
言葉を残して死んだ。残されたベルダはルドルフの
墓にその花を供え、彼の最後の言葉をこの花の名前
にしたという。
日本では、1905年(明治38年)に植物学者の
川上滝弥により、「勿忘草「忘れな草」と訳された。
(ヤギ爺ブログ、2018年4月6日に忘れな草の
歌や映画を紹介しています。御覧ください)
今日の1句
勿忘草日々生業の薄らぎし ヤギ爺
生業:なりわい、生活