遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

歌会始の儀

2021-03-28 16:55:29 | 日記

令和3年3月28日(日)

歌会始の儀 : お題・実

毎年、新年(1月15日)に皇居で行われている宮中行事

「歌会始の儀」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で

約2カ月間延長され、3月26日に皇居「松の間」で開か

れた。 

今年は出席者を大幅に減らし、天皇皇后両陛下等皇族に

加え、一般応募者(13657首)の中から10人

(うち1名はオンライン参加)が出席、選者、召人等の

出席者全員がマスクやフェースガードを着用し、詠見上げ

者の周囲にはアクリル板が設置された。

先ず。 入選者の歌が順次、詠みあげられた。

 

山本美和さん(広島県)の歌

シールドの向かうの客に釣り渡す架空のやうな現実にゐる

この後、召人、選者の歌が詠まれて、皇族方の歌が年長者

順に披講された。

 

秋篠宮殿下の歌

夏の日に咲き広ごれる稲の花実りの秋へと明るみてくる

夏に控えめに咲く稲の花を見て、秋に黄金色の稲穂が豊か

に実る事をねがった。

 

皇后陛下の歌

感染の収まりゆくをひた願ひ出で立つ圓に梅の実あをし

昨年5月の緊急事態宣言下に赤坂御苑を散策中に感染症

で日常が変わる中にも実を結ぶ梅の実に、自然の営みの

力を感じた事を詠まれた。

 

天皇陛下の御歌

人々の願ひと努力が実を結び平けき世の到るを祈る

コロナ過で多くの命が失われた事に心を痛め、人々の

努力で感染症が収まる事を願う気持ちを詠まれた。

全員起立して天皇の御歌を、、

 

来年のお題は「窓」で、「車窓」「窓辺」等の熟語も

可能(詳細は、宮内庁ホームページ参照)