「Yakkoだより」

お菓子のこと、わんこのこと、おいしいもの、そして今日のハッピーを書き綴ります。

新聞記事から

2008-06-06 16:03:22 | 今日のできごと
先日の新聞記事で、

とっても心に残った記事をご紹介します。

「ひと」というコーナーなんですけど、

今回は、カーシム・トゥルキさんという31歳イラク人男性。



新聞記事をそのまま載せます。

『戦争終結後も混乱が続いたイラク中部ラマディ。

 武装勢力は米国に憤る若者をスカウトし、若者は人々のためと信じ武器を取る。』

カーシムさんは、

『イラク戦争では共和国防衛軍兵士として戦った。
 
 「国を守る英雄になりたかった」。

 バクダッドが陥落し、戦地から戻った後も復讐心でいっぱい。

 だが、病院を回る日本人ボランティアの補助をしていて気付いた。

 「彼らは子供たちに必要な支援をしている。

  僕は、子供たちが死んだ後の復讐ばかり考えてる」

 心が変わった。

 「武器を持って戦うことは人の助けにならない」

 イラク人に広く知られた日本の憲法9条を、国を守る最善の道とたたえ、

 「強い軍は戦争を挑発する」と強調。

 イラン、クウェート、米国と次々戦争をした自国の歴史を振り返り

 「私の国は30年平和がない。軍を持った結果としてね」と嘆く。

 
 日本では改憲の主張も強い。

 「60年間戦争をしなかったため、かえって平和の意味を感じなくなった人がいるのでは」

 
 イラク戦争の勝者は

 「米国なのか、それともイラクだろうか。

  どちらとも言い難いって?

  そう、戦争に勝者も英雄もいない。

  誰もが敗者になるんだ」。』


最後の言葉は、ずっしりと心にきますね。

以前、加藤諦三さんのことを書いた時に、そんな話も書きましたけど、

「戦争はよくない」と、誰もが言うのですよ。

でも、実際は戦争が起こる。

ひとつは、「戦争はよくない」と言いながら、「したい人」もいるっていう現実。

したい人もいるんですよ。

そういう人に、「したいんでしょ!?」と聞けば、100パーセント「したくない」と答えると思う。

「どこの世に、戦争をしたい人間がいる?」って言うと思う。

でも、いるんです。

本質的に他を攻撃したい人、他を征服したい人はいるんです。

揉め事が好きな人もいるんです。

戦いたい人もいるんです。

ただ、自分を正当化するために、「自国のために」「家族のために」「愛するもののために」と言う。


ある時、森光子さんがテレビでこう言っていました。

「私が残したい言葉は、戦争は絶対してはいけないってことです。

 たとえ、どんな理由があったとしても、絶対戦争はしてはいけない」と。

その言葉の強さに、森さんの信念の強さを感じました。


60年間、平和に生きてきた私たち。

カーシムさんの言葉や行動から学ばなくてはいけないのは、

今まさに日本人である私たちではないかと思います。