我が家にどういうわけだか政治に関わるアンケート調査の電話がチョコチョコかかってくる。
今回は大阪11区に住まう人を対象とした選挙に係る調査だった。勿論自動応答方式で無機質な声で問われ、該当する番号をプッシュするという簡単なものだ。
「選挙に関心がありますか、ある場合は1を・・・」から始まった。誰に投票するかという質問は候補者名を挙げて該当候補者をプッシュ、どこの党を支持するかなど問われ、防衛力は必要か等で終わった。
もう期日前投票を済ませた後だった。
チョット忙しい一日だったので綴ることが特段なく、20年前の日記を紐解いてみた。
「そろそろ米寿を迎えようとする東京の家内の実母が、ここのところ急に痴呆が進んでしまい、その介護で東京に出向くことが多くなった。私は私で寝たきりの親父と母の介護で心配の日々が続く。
家内が上京している間、男やもめの生活だが不自由さはさほど感じない。しかしながら深夜2時、3時までの仕事が続くことがあって朝なかなか起きれない。家内が居ると「HIDEさん遅れますよ、起きて!」と数度声を掛けてくれるので安心して眠っていられる。その習慣がついていることから、居ないときは目覚まし時計をかけるのだが、これが不安。先日も危うく寝過ごし朝食を摂らず中之島の事務所へと出かけるしまつ。
困ることと言えばこれくらいなもので炊事は手馴れたものでなんてことはない。
やや困るというのが洗濯くらいか。一人分だとはいえ、洗濯はこまめにしなくては着るものがなくなってしまう。苦学生当時は二日も三日も着たきり雀でも平気だったが、毎日すがすがしいものを着せられていると、やはり着たきり雀では気持ちが悪い。でも、今は洗濯といっても便利なもので、スイッチ一つで洗いから脱水、果ては乾燥までのフルコースを全自動でやってくれるようになった。味気ないといえば味気ない。
子供の頃は、お袋に「HIDEちゃん、お洗濯しといて」なんて言われ、木のタライに井戸水を注ぎ、洗濯板で固形の石鹸を布地にこすりつけて、ごしごしとやったものだ。襟や袖口のところは、亀の子タワシやヘチマでこすって汚れを落とした。そして井戸水を何度もこいで濯ぎ一丁上がりだったわけで、庭の物干しの干し竿に吊るしてお袋からお駄賃を貰って喜んでいた。なんだか夏の風物詩として思い出される。
洗濯といえば、洗剤業界には「ひと照り3000トン」という言葉がある。晴れて太陽が顔を出せば、多くの家庭で洗濯をする。その時に使われる洗剤は、業界試算によると、全国の家庭で合わせて一日3000トンにもなるという。10トントラック300台分、お金にしたら数億円にもなるという。
明日は日曜日、洗濯指数は20%か、朝から雨の予報。今夜中に済ませておこうか。」