
1993年8月、ドイツで開かれた世界陸上選手権で、馬俊仁コーチ率いる中国選手たちが、世界の強豪相手に1500メートルで金メダル、3000メートルで金・銀・銅を独占、1万メートルで金・銀を独占し、一躍有名となった。
その後の、第7回中国全国運動会では、王軍霞選手が1万メートルでそれまでの世界記録を42秒も縮めた驚異的な走りで優勝するなど、全員で11もの世界新記録を出した。
その中国チームが体力強化・疲労回復ドリンク(馬コーチが独自に開発した冬虫夏草入り飲料)を飲んでいたことも一躍有名となった。
現在では、冬虫夏草は20万円/kgもするが、その当時は、500円も出せば、一袋買え、お土産に買ったものだった。
2000年のシドニーオリンピックの直前に馬軍団は中国代表から外された。(ドーピングの疑い)
だが、この真実話は長く隠されおり、2015年に、やっと選手達の手紙で表に出ることになった。→どのようにドーピング検査を潜り抜けることができるかなどもトレーニングされていた。軍を巻き込んだ組織的ドーピング事件であった。→2016年2月産経ニュース
今回のリオ・オリンピックで、図らずも、水泳選手がドーピング検査で陽性と判定された。
(競泳中国女子選手・ 陳欣怡は女子100メートルバタフライ4位で、8月7日に行われた検査で、陳のA検体から興奮剤のヒドロクロロチアジドの陽性反応が出た。)
中国水泳協会は、検査結果報道を認めているが、再検査を要求している。また、最終裁定には従うと発表している。→こちら
最終処分は今月21日の大会閉幕前には決定するが、果たして、結果は??
<追記1>
1993年に中国の「馬軍団」のエースだった王軍霞が女子1万メートルで記録した29分31秒78を、23年ぶりに今回のリオ・オリンピックで、アルマズ・アヤナ(エチオピア)が更新した。記録は29分17秒45。→こちら
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