春節休暇前の新聞情報では、2017年の春節では、中国人の旅行客は「爆買い」中心でなく、旅行業界が中国人客に広まる体験型などの「コト消費」対応を加速させている。「着地型」と呼ばれる国内ツアー強化のほか、業界内での連携も進む、と予想していた。
休暇中の中国人観光客数は増加が見込まれ、旅行支出に占める宿泊や交通の割合も増加傾向で、業界への追い風となっている。
「中国は沿岸部のリピーターと内陸部からの初来日客の組み合わせで、相当な伸びがありそう」。日本政府観光局の松山良一理事長は26日の会見で、春節期間中の訪日客数増加に自信を見せた上で、「完全に体験型に需要が移っている」と消費傾向を分析した。⇐1月26日産経ニュース
これまで日本への中国人観光客は、大都市への団体ツアーでの「爆買い」がメインだったが、中国の金持ちは爆買いを一通り経験し、リピーターの間では地方で澄んだいい空気を堪能する個人旅行「洗肺=シーフェイ」がブームとなっている。
北京などは相変わらず、大気汚染は深刻であり、きれいな空気を求め、佐賀や福井、長野などの地方に足を延ばすようになった、と。←東スポーツ
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爆買い客が減ったのが顕著に表れたのが、富士山麓のようだ。山梨県の富士北麓エリアでは宿泊施設や土産物店から「客数が激減した」「爆買いがなくなった」と悲鳴が上がっている。
外国人客が多い河口湖畔のレストランでは、「団体客が前年の半分以下に減った」と嘆く。土産物店を併設する郷土料理店も「理由は分からないが中国人客が減っているのは確実。春節後の見通しはつかない」とため息をついた。
山梨県観光企画課は「中国経済低迷による旅行離れや静岡空港の中国路線の大幅縮小などが影響している」と分析。「要因は複合している。過去のような伸びを期待するのは難しい」と今後を厳しく見通している。⇐産経ニュース
こんな中、SEARCHINAは、”春節の日本、中国人観光客の「爆買い」は相変わらずだった”と、中国メディアを単に参照して、報道している。
一方、NHKは、”ラオックス 中国人の「爆買い」減速で一転赤字へ”と、ラオックスが、中国人旅行者などによるいわゆる「爆買い」が減速し売り上げが落ち込んだことから、去年の業績の見通しを下方修正し、営業損益が赤字に転落すると発表したニュースを報道している。←NHK
やはり、中国報道は、気を付けて読まねばなりませんね。また、国内の消費に寄与してきた中国人観光客の「爆買い」の減速が改めて裏付けられた形ですね。
今後の日本経済でも、要注意ですね。
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