「Windows 10中国政府版」が正式にリリースされたと発表された。ー>こちらなどの報道
Microsoftと国有企業の中国電子科技集団(中国電科)の合資企業である「北京神州網信科技(神州網信、C&M Information Technology)」がリリースした。
「Windows 10中国政府版」が基盤としているWindows 10 Enterprise Editionは、政府や大企業が必要とする、セキュリティ、ID、展開、管理に関する機能の数々をもともと搭載している。
「Windows 10中国政府版」は、こうした管理機能を使って、中国政府の職員に不要なOneDriveなどの機能を取り除いたり、テレメトリや更新をすべて管理したり、中国政府のコンピューターシステムの中で政府独自の暗号化アルゴリズムを使えるようにしたりという対応を実現しているという。」
中国といえば、コンピューターユーザーに対する監視や、「Great Firewall of China(金盾)」を使ったインターネット検閲で、悪名高き存在である
中国は、Microsoftに選択を迫った。Windows 10の個人情報収集機能をなくすか、さもなくば、政府機関や企業向けにWindows 10を売ることをあきらめるかという選択だ。Microsoftはこれに屈した。
その結果、Microsoftは、防衛関連企業の中国電子科技集団(CETC)との提携のもとで、中国政府の意向に沿ったカスタマイズ版Windows 10の開発を1年前に始めた。
そして2017年5月23日、「Windows 10中国政府版」をリリースした。このエディションは、中国政府のプライバシーとセキュリティの基準にのっとっている。
Microsoftが個人情報を収集しないからといって、中国がMicrosoftに、中国政府独自のスパイウエアを組み込ませようとしていないとは限らない。 中国政府がWindows 10の個人情報収集を行っている可能性もある。
「Windows 10中国政府版」を使用するばあい、日々の仕事をする中で、Microsoftではなく中国に常にマークされているという心配だけをすることになる。
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