いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

読書

2010年12月03日 | エッセイ
学生に借りて、有川浩の「植物図鑑」を読んだ。



この著者は男だと思ってた。デビュー作は自衛隊三部作だし、名前が浩だから。
浩の読み方が「ひろ」だとわかったのは、2週間ぐらい前。偶然地元紙の記事で見てから。
女だとわかったのはこの本を読んだ後。


若い男が、女性と暮らすうちにお互いに愛してしまう話。

この男は行き倒れで、女性に拾われたのである。
マンションの玄関前に若い男が行き倒れになっているなんて不自然だし、
その男を自分の部屋に連れて行った女性の行動もあり得ないと思う。

そしてまたこの男が、女性にとって実に都合がいい。
料理が得意、炊事、洗濯、家事一切を引き受け、女性には手を出さない。

「そんな夢みたいな話あるかよ!」と突っ込みを入れたくなるような内容なのだが、………、実に面白かった!

何が面白いかというと、題名にある通り、いろいろな植物が話の中に出てくる。
しかもその植物を料理して食べるわけだが、それが実にうまそうなのだ。
「フキのまぜご飯」、「ノビルのパスタ」、
「タンポポの茎の炒め物、葉っぱの炒め物、花の天ぷら」、「ヨモギのチジミ」など。

山菜大好きな俺にぴったりはまった小説だ。
しかも上記のような道草料理のレシピまで付いているので、借りたこの本を買いたくなった。

現代の日本人の食生活に一石を投じた小説とも言えるし、いいなぁ、これ。

昨日、本屋で山菜図鑑を手に取ってしまったよ。
早く春が来ないかなぁ。
コメント
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