息子とひたちなかのTOHOシネマに行って映画「グスコーブドリの伝記」を見た。
宮沢賢治の小説は読んだことがある。
グスコーブドリが冷害を防ぐために、自分の命を犠牲にして多くの生き物たちを救う。
火山を爆発させて炭酸ガスをたくさん出し、温暖化したのだ。
「みんなに助けられて生きて来た。自分がみんなを助けることができるのなら本望だ」と言って犠牲になる気持ちは、今の世の中では特に大切なことだと思う。
正直映画のできは良いとは言えない(冗長な部分が多かったと思う)が、メッセージは伝わって来た。
ところで、映画の中で読まれた「雨にも負けず」は最近ラジオで話題になっている。
「ひでり(日照り)のときは涙を流し」なのか「ひどり(日取り=日雇い)のときは涙を流し」なのか。
宮沢賢治のメモには「ひどり」と書いてあって、映画でもそう言っている。
しかし巷では「日照り」が一般的だ。宮沢賢治は字の間違いが多かったらしいし。
東北地方には日照りは無いだろうということで「ひどり」説も有力。
はたまた「ひとり(一人)のときは涙を流し」が正しい、という説もあって面白い。
俺は宮沢賢治には悪いが「日照り」説を支持。「日取り」が涙を流すことにはならないと思うし、次の文「寒さの夏はおろおろ歩き」と対比させるとやはり「日照り」が最も自然だと思う。