タイトルは「たばこをやめて」。
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お母さん、タバコやめるって約束したよね。でも、こっそり吸っているの知ってます。私は、抗がん剤の治療で臭いに敏感になっているのです。
私ががんにさえならなければ、禁煙をお願いすることもなかったと若くしてがんになった自分をうらみ、私ががんになってもたばこをやめない両親と兄弟に悲しくなります。
治療の副作用がつらい時、かすかに漂うたばこの臭いがお母さんからすると、なぜやめないのかと嫌みの一つも言いたくなる怒りと、私が生きている間だけでもやめてほしいという思いと、私さえ我慢すれば、私さえいなければともんもんと考えています。そして、そうやって考えすぎることががんには良くないのです。ストレスです。
今まで40年余り生きてきて、こんなに真剣にお願いしたことはなかったと思います。これ以上、ストレスを与えるのも感じることも避けたいです。お母さんが本当にやめて、父や弟にも伝えてください。緊急事態です。娘ががんです。
お母さん、本当にお願いだからタバコをやめてください。おそらくお母さんよりも長生きできない、親不孝な娘の最後のお願いです。私の思いが伝わりますように。
そして、お母さん、末期のがんになってしまい、本当にごめんなさい。
東京都 匿名希望 無職・40歳代
娘から母にあてた文章でこんなにも悲しいものがあるだろうか。
誰でも思うが親不孝ではない。むしろ母の子不孝(この言葉はおかしいが敢えて使う)である。
俺も先日、3分の1の確率でがんと言われた。結果はがんではなかったが、、正式な診断結果が出るまでの2週間、ストレスは大きかった。
この母親がこの記事を見て、娘さんの気持ちが伝わるように、娘さんのストレスを少しでも軽減するように祈ります。