港に釣りに行くとフグがあちこちに捨てられています。
釣り人が釣れたフグを無残にも殺してしまうのです。
中之作港で息子とタコ釣りをしていたときのこと。
捨てられていた2匹を息子が見つけました。そのうち1匹には息があります。
息子はそーっと海に返してあげました。
フグはヨレヨレとしながらも、深く潜って行きました。
私はそれを見て、「フグの恩返しがあるに違いない」と思いました。
そしたらその20分後、息子の竿がしなり、まずまずのタコが釣れました。
私も打ち捨てられている干からびたフグを、片っ端から海に返しました。
近くで釣っていた栃木から来た方に、「こんなの釣れちゃったんだけど持って行きませんか?」と言われました。
見たら大きなマゴチ。
測ったら53cmありました。
それをいただいて帰って、タコにマゴチ、素敵なおつまみを手に入れることができました。
別な釣り人は、掛かったフグを何度も思いっきり地面に叩きつけ、海に捨てていました。
その人の周りには瀕死のフグが何匹か浮いていました。
心の中でその人に言いました。
「フグだって人間だ!」
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