10代の頃「ロードショー」、「スクリーン」という映画雑誌の表紙を彩ったフランスの女優といえばカトリーヌ・ドヌーヴさんとナタリー・ドロンさんでした。
カトリーヌさんは81歳になった今でも現役なんですね。体型に迫力がつきましたが、高貴な美しさは相変わらずです。
「ベルナデット 最強のファーストレディ」はフランスのジャック・シラク元大統領夫人ベルナデット・シラクさんの話です。
冒頭に「この話はフィクションです」というのが繰り返し歌われました。
たぶん、ほとんど真実なのでしょう。
ちなみにこの映画、インド映画のように合唱隊が突然歌い出します。
ジャック・シラクが大統領になり、ベルナデット夫人は大統領府であるエリゼ宮に到着します。ファーストレディとして自分の働きに見合う場所を得られたはずでした。
しかし、大統領の広報アシスタントを務める娘からは時代遅れと言われ、大統領側近からは冷たくあしらわれてしまいます。
世間の評判も「時代遅れ」「気難しい」「冷たい」と芳しいものではありません。
そこに夫の浮気が発覚し、ついにベルナデット夫人は復讐を始めます。
そこから先は書きませんが痛快です。
監督は本作が初のドラマ監督作品となるレア・ドムナック(女性)。フランスでは公開週の興行収入No.1になったようなので大したものです。
「自分を解放すれば道は開ける」という言葉が印象的でした。
観客は私を入れて7人。同世代の男性だけでした。カトリーヌ・ドヌーヴさん目当てかな。
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