20年以上前に読んで再読。
今の子供たちは灰色の男たちにやられてしまったんだろうか。夕日が沈むまで外で遊んで、家に帰ったら晩御飯という至福の時間が無くなってしまったように思う。子供たちから時間を奪った灰色の男たちは、大人のことなのかもしれない。
そして子供だけでなく、大人もまた時間や数字に追われた生活になってきている。
経済の指標が良くなれば幸せになるって言っている政治家の方々も、この本を読んだ方がいい。
印象に残ったのは灰色の男たちが言った言葉。
「人生で大事なことはひとつしかない。それは、何かに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのものー友情だの、間の、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」
これが虚しいことだと気づかない大人もたくさんいる。
成功しようとする気持ちは大事だが、モモのように人の為に時間を使うようになりたいと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます