生ゴミ・あれこれ

今日も、生ゴミ堆肥化のために堆肥の山と格闘しております。
最近は山羊の糞も加わり、さらに発酵が促進されるようになりました。

常に思いますが、生ゴミがもっと燃やされずにすむといいなあ、と思います。
理由は
１，生ゴミに含まれる窒素やリンが燃やされ、埋められる過程で
　　地下水や大気を汚染させるため。
２，水分がほとんどの生ゴミは、燃やす時に助燃材を使い、
　　二酸化炭素を大量に排出させるので。
３，1と2のやり方は1トンの処理につき税金が7万円もお金がかかるので。
４，せっかくの野菜のごはんが燃やされるなんてもったいない！

東京でゴミ問題に関わっていた時、三鷹市のゴミ協議会の市民委員を
やっていたことがありました。
そこでは「日の出町にこれらのゴミを全部引き受けてもらっている責任
を考え、排出量を削減する方向で市政を行なっていきたい」という
市の方の挨拶がありました。
（東京のゴミは焼却処分されて、日の出町にある巨大ごみ処分場で
埋め立てられています）

その通りだと思うし、そのためにやるべきことは山のようにあるように
思います。


個人的には、生ゴミを個人個人が（あるいは集落単位ででも）
堆肥化することができれば、ぐんとゴミ問題は減少すると思っているので
幾度となく意見はだしましたが、常にスルーされたように思います。

「生ゴミを堆肥化する」
この意見は限りなく時代遅れで、限りなくローテク。
故に、「注目されにくい」ようです。
最も効果的ではあるんですけれどね。

行政として後押しできる部分は「コンポスト購入に際し、助成金をだす」
という所でとどまり、それ以上の部分（堆肥化に際するアドバイス、
場所提供、できた堆肥の循環について）は、論議はなされませんでした。


「生ゴミを堆肥化」
このひとつだけが、完全実現できればゴミの総量の40％が減るわけですから、
ゴミ対策も、ここにもっと集中してもいいと思ったりしました。

なんで佐渡から東京のゴミ問題を思うのか、というと
立川に住む知人が「日の出の森支える会」ニュースを送ってくれたからなんです。
日の出町の巨大ゴミ処理場が、どれくらい環境汚染への負荷が強いかを
伝えるため、熱心に活動しています。

自分自身、日の出町でボランティアとかしていたし、
決して縁がない場所ではありません。

何よりも、こういう問題に境界線はないようにも感じます。




最近は、有機農業がはやっているために、堆肥の需要が急に高まったために
あまり質がよくない堆肥がでまわっている、という話をききました。
知り合いのナチュラルショップでは、きちんと素性のわかった堆肥の
店内販売を始めたようです。


「堆肥」という言葉が普通にでまわっていること、
そして、それを使うことが以前よりも増えている事実はとても好ましいことだと
思います。


自分自身は、全ての生ゴミを堆肥にできる環境があるので恵まれているなあ、と
思いますが、都会でも決してできないことはないと思える道具が
販売され始めてきました。

そうした道具を試してみて、色んな人に推薦できるようなこともしてみたいなあ、
と思っています。