沢庵漬けできました

この冬は、全島的に大根が豊作でした。
わが家の畑も鈴なりでした。…ということは他の家はもっともっと大豊作ということで
本当に「山のように」大根をいただきました。

冬のはじめまで、ずっといただきものの大根だけでまかなえていました。
それでもどんどんやってくる大根の山。
嬉しい悲鳴をあげておりました。

毎日せっせと料理していましたが、
連れ合いが一大奮起して「沢庵を漬ける」と言い出してくれました。

おかげで大根が一気に減ってくれました。

家の軒先で干し続けた大根を、雪が降る中おろし、手作り大百科を見ながら
作ってくれました。

体育館でねかせること１ヶ月、（沢庵の存在を）忘れた頃にようやくできあがりました。
飽きっぽい性格の私にはきっとできない作業に違いない、と連れ合いを見ていて
思いました。

ぬかを洗って、薄く切って賞味…。

おお～！きちんと沢庵の味だ～（笑）と感動してしまいました。

多少カビがはえていましたが、「切れば大丈夫だよ」と賞味。
（これまで漬け込んだ長い時間を無駄にできませんからね）

ぬかの中には、昆布や唐辛子なども少しだけ入れたのですが、
その味もきちんと味わえるのにはびっくりしました。

薄味だけれども、味わうときちんとその味がする。


化学調味料世代の私には、純粋に「驚き」です。

２人して沢庵（ごとき）に狂喜乱舞して味わっているので、息子も「食わせろ」とせがみます。
なので塩辛いだろうとは思いましたが、食べさせたところ
ぽりぽりと食べた後、「もう一枚」と要求するのに二度びっくり。


本当の沢庵色も、そういえばはじめて見ました。
なんだか得した気分になったような、
寒い部屋が少しだけふんわりあったかくなったような、
とても表現が微妙ですが、ひとつ忘れられない食卓が増えたような
そんな気分になれました。