目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

ついに!本の修繕へとコマがすすみました!

2017年01月20日 | 読み聞かせ ・図書ボランティア
昨年からやらせていただいている図書ボランティア。
ついに蔵書の修繕作業へとコマをすすめることになりました!

長い道のりだっただけに、とにかく嬉しいです。

本のラベル貼りや、蔵書番号ふり、整理や、修繕が必要な本の仕分け、別の棚への移動などなど、、、
これまで全部一人でやってらっしゃったことを、ささやかに手伝いさせてもらっているのですが、
つくづく、図書空間の中に人が必要であることを痛感しました。


これまで司書さんは6年間くらい、いなかった状態だった図書室なのですが、
その間に、修繕が必要とされて隔離されている図書は、

なんと棚4段分!




人気図書のゾロリシリーズや忍たまシリーズが多かったです。
本の背中が剥がれていたり、中のページが抜け落ちていたりしています。



妖怪本やホラーシリーズも人気なのだそうです。
これは、どの学校でも同じ傾向なのだとか。

すでに修繕が必要な状態のまま、ずっと貸し出されていたから、余計に痛みも激しくなります。

ひどいものになると、もう廃棄するしかないのでは?というほどボロボロになっている本もあります。

こういう本は大手術が必要で、1冊を治すのに、何時間もかかっていました。
そして、そういう本は大抵が人気本です。
(「ミッケ!」とか、「しごとば」とかがそんな感じですね。)


皆が読みたいと思う本だからこそ、1日も早く、書棚に返して、読ませてあげたい。
そんな風に思います。


1冊1冊を丁寧に、ページの端っこを接着剤で塗る作業は、時間がかかりますが、
再生作業に関わっている喜びがあります。

そして、2、3週間かかって、修復された本を、もう一度書棚に入れた時の喜びは例えようもありません。
つい「よかったなー。また皆に読まれてね。」と小声で声をかけ、
何度も手のひらで、なでてから、棚に入れてしまいます。
大げさな、と自分でも思うのですが。


図鑑などもボロボロになっているものもあります。
動物の図鑑など、ボロボロになっているのを見ると、「動物が好きな子が夢中になってみたのかな」とか思ったり

意外なことに「蛇の図鑑」なんかの背表紙が激しく壊れているのを見ると
「こんな読まれなそうな本でも、読んでくれる子もいるんだな」と思って、
余計丁寧に修理作業をしたりなどします。

郷土資料関係も、かなりの痛みようです。
やはり学校ですから調べ物に使うんだろうなあ、と推測できます。


「できれば新書のうちに、保護シールを貼りたい」とおっしゃる司書さんの言葉の意味もよくわかります。

個人蔵書でなく、何千回と読まれる本がいかに早く痛みがくるのか、ということを身をもって知りました。
(実は、図書館の蔵書もそんなに痛みは早くないと思っていました)


そして、今回はじめて知ったこと
はがれてしまったページを、セロテープで貼ってしまうと本の劣化がより激しくなってしまい、
その後の修繕作業がより困難になってしまうので、
決してセロテープで貼ってはいけない
のだそうです。

結構、善意でこれをやってしまう人が多いらしく(実際多かった)
困ってしまう司書さんが多いのだとか。


司書さん、いつもありがとう。








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