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モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

島に住むお母さんたちが市長と対話会。パート2

2011年10月30日 | 佐渡だいすきネタ
10月25日に、新穂で佐渡に住むお母さんたちによる
「育児にやさしい島づくりのための提案」と題する、市長対話会がありました。

今回は、10月27日のブログの続きです。


1時間にわたる話し合いが行われました。


息子と一緒のため、ぐずったり、呼ばれたりで、
どうしても席をはなれたりしなくてはいけないので、全部の時間に集中することが
なかなかできませんでしたが、参加できてよかったです。



市長の話の中で印象的なものが幾つかありました。

それは、

「市民の「こうしてほしい」というような声は、私のところまで届くことはほとんどないのです」というもの。


「大抵はその課の部長や課長どまりで、
部長がよっぽど『かなえたい』という想いをもってしないと、
私(市長)のところまで届くことがない」



「今回の皆さんのような意見も、皆さんのうちの誰かが市役所に言ったのかもしれないけれど、
どれも私の耳には届いていない」



「だから、こうした市長対話会をひらこうと思った」のだとも。


「この対話会をきっかけに、この職員さんに『願いを聞き届けてもらおう』という気持ちに
させるくらいに、質問や対話をしてほしい」
とも。





さらに、お母さんたちの意見に対し「予算がないから難しい」という職員に対し、

市長さんが「確かに佐渡市に予算はない。
だが、予算がないから意見は全く受け入れられない、と言うのではなく、

ない予算の中でどうにかするようにしむけていかなくては、
この対話会自体の意味がない。

本当は、この対話会において『予算がない』という言葉はルール違反なんだ」


職員に「つっこんで」いたのは、とても印象的でした。



そして、お母さんたちは
「未就学児を持つ親として、3年も5年も待つことはできない。
立派なスペースなど期待していない、小規模でもかまわない、
来年度には作って欲しい」という声は、実に切実なものを感じました。



皆、乳呑み児をつれての参加。
中には出産してまだ数ヶ月の子供をつれてのお母さんもいます。




言わずもがなですが、産後のお母さんはとても疲れています。
体がまだ十分に回復しておらず、産前の体に元通りになるまで、2年とも3年とも言われます。
そんな中で、
市の男性職員を相手に(女性職員も一名いらっしゃいましたが)
質疑応答をかわすのは、本当に体力を使うことです。



今回の対話会で終わらすことなく、継続的に対話をしていきたいとする、
代表のお母さんには、心からの拍手と、できるだけの支援ができたらなあ、
と思っています。












全部で20名近くのお母さんが集まったそうです。
こういうのに参加して初めてわかる市政の姿、ってありますね。
あちらも大変なんだということを。
でも、その全てが「予算がない」で割り切れるものではない、のだという想いもまた
強くなったように思います。いい形でおさまるような対話って大事ですね。




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6 コメント

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私にできることから… (いち)
2011-11-06 03:31:44
私は、残念ながら様々な事情で対話集会には参加することはできませんでした。
でも、こちらのブログや佐渡のケーブルテレビで内容を把握することができました。
ありがとうございます。

私は、中心部には住んでいませんが、支援センター愛用者でした(子供が保育園に通うようになり一応卒業しました)
そこに通って、本当に感謝しているので、ボランティアでお手伝いに行ったりしています。
私は、受けた恩を自分の出来る範囲でお返ししようと思っています。
その時、一人ぼっちのお母さんはいないかな~・・・とか、考えています。
初めて参加しているような感じの方には、声をかけるようにしています。
私も道半ばのママですが、子育てママはみんな同志だと思っています!

市を動かそう・・・とかいう根性はないのですが、私に出来ることで貢献していきたいと思います。
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Unknown (いちさんへ)
2011-11-06 13:38:29
素敵な、心あたたまるコメントをありがとうございます。
支援センターを使われていたのですね。
一人ぼっちのお母さんって、
実はいそうですよね。
育児で疲れているから、お母さんに話しかけるのを遠慮したり・・・っていうの、私も育児サークルの時、そんなんでした。
だからいちさんのような方、すごくすくわれます。間違いなく。
私もこんな形でしか貢献できませんが、できることをできる範囲でがんばってみようと思います。コメントありがとうございます。
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Unknown (maro)
2011-11-07 10:17:48
市長さんが前向きな方でよかった。
来年、育児スペースが実現するといいですね!!
わたしも近所に子育て広場をたまたま見つけて、ほんと救われてきた口なので、切実に感じます。救いの糸だ。
頑張れ佐渡市!
そして、すでに頑張ってるだろうからがんばれとは言え
ないけれど、かげながら心からの声援を送ります、佐渡のお母さん!

精神的にももちろん、活動量が増える2歳くらいから、物理的にも特に家の外にスペースが欲しいですよね。ほんとに。
わたしも、公の子育て広場や、私的な関係者に寸でのところで救われて綱渡りみたいにバランス保ってきたところあるので、本当に必要性を痛切に感じます。
知り合いもスペースもない状況だったら、どんなにつらいことか・・・。

そういえば、引越準備の時など、普段はそんなことはない息子が片時も離れてくれず大泣きで、トイレにも行かれなくて、はんてんにサンダル履きで、近所の子育てスペースに駆け込みことなきを得たなんてこともありました・・・。
返信する
Unknown (maroへ)
2011-11-09 10:34:04
コメントありがとう。
育児スペースを「救いの糸」と表現しているのは、まさに適切な表現だと思うよ。
公のスペースや、友達や、親や企業や・・・、
色んな助けを「綱渡り」しながら、お母さんは小さな子どもを育てているんだよね。
そしてその辛さって、中々経験者以外の方にはわかりにくい状況もあるかもしれない。
お母さん自身が、それを当然とする風潮故に
隠し続けてきた事実もあるかもしれない。
でも、これからは積極的に「わかって!」と言うことも必要ですね。
つらいお母さんを少なくするためにも。

引越しのエピソードも実にわかりやすい!
うちでもありそう!
返信する
Unknown (maro)
2011-11-10 14:52:11
自分で自分の書いた文章を読みながら、言葉にしてしまうと当時の苦労はなかなかにじみ出させることが出来ていないなぁ、と思う自分と、自分で経験したことなのに、言葉からは苦労を読み取れず、すでに「あれ?なにがそんなにたいへんだったっけか?」と思ってしまっている自分(忘れるから、次の子育てが出来るんだろうけど)を発見しました。

だから、お母さんたちが、子育て経験のない男性や渦中にいない人に、何かを伝えたり、実情を理解したりしてもらうのは、本当に歯がゆい思いがあったり大変なのではと改めて思います。
それと一緒に、わたしがお世話になってきた地域の子育てスペースも、今は広まって盛んだけど、最初はいろんなお母さんたちの奮闘があって「はじめのいっぽ」を踏み出したんだろうな、と思うと本当にありがたいなぁ、と今更ながら思いました。
この気持ち忘れずに、折々、自分のできることやってけたらいいなぁ、と思います。する側にとっては、小さなことでも、される側にとっては、ほんと涙が出るほど嬉しい助けってあるものね。そういうのが、ひとつでもふたつでも自然にできればいいなぁ、と思います。
佐渡のお母さんたちに、よい出会いと巡り合わせがあって、あたらしい道が切り開かれますように。そしたら、きっと他の地域の人たちの励みにもなりますね!
返信する
Unknown (maroへ)
2011-11-14 10:56:36
人の苦労を理解するのは本当に大変なことですよね。ましてや育児って「天使の微笑み」とか言われるように「いい点」も一応あるから、逆にそれにカモフラージュされる、というか・・・。
大変な時は精神病になりそうなくらいに大変なんだっていうこと、なかなか経験していないとわからないよね。
伝える人、それを実行する人、色々な人がいてできることだと思います。
ひとつでもふたつでもできることをしていけたらいいな、と思います。
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