目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

カナダのビスケットお菓子

2010年09月20日 | ただのイラスト
個展で展示しようと思ったけれども、ダンナに「没」をいただいた作品その1。

なんか、こういう作品を、わざわざ見せようという魂胆が
もうすでに、真のアーティスト魂から遠ざかっているような気がしなくもありませんが、

まあまあ、おいといて。


たしか、カナダのほうのお菓子です。

はじめて食べた時「クッキーが!クッキーが!!個包装じゃない!!!」
とえらく感激し、
その感激を原動力にイラスト描きました。(純粋なんだかヒマなんだか)

私が幼少の時は(といっても、そんな大昔じゃないです。20年くらい前の話ですよ。あ、大昔かな?)
お菓子って皆、こんな風に「ひとつの袋」に入っていました。

大きな袋をバリッとあけると、すぐにお菓子が食べられる状態で入っていたように思います。
袋に手をいれたらすぐに口に放り込むことができる、ポテトチップスみたいな状態。

きのこの山、たけのこの里でさえもそうだったと思います。

そして、食べ切れなかったら輪ゴムとかセロテープとかで封をとめて、
湿気をふせいでいた懐かしいあの頃・・・。


だけど、一体いつごろからなのでしょう、
そうした一口サイズのちまっとしたお菓子の全てが個包装になってしまいましたね・・・。

(きのこの山も、箱をあけてから、さらにもう一枚やぶかないといけなくなりましたね・・・。
ポッキーも、一箱に二袋分も袋を作ってしまいましたね…。)

大学生になって、「大人食い」という不健康なことができるようになって気付きました。


愕然としました!


なんなの!この膨大なゴミの量は!と・・・。


たかが100円レベルのクッキーおやつを食べただけなのに、こんもりと積りあがった
ビニールゴミの量!(いや、総量が多かったわけではないと思うんですよ、多分・・・)


そして、それをゴミ箱に入れるときにあの空虚な感覚!


罪悪感がありましたね~。ゴミをもろに増やしているなあ、という罪悪感。
たかが、100円クッキーごとき(いえ、決してお菓子を差別しているわけではないんですが・・・)に
こんなにゴミださねばならんのか、という虚無感。


いえいえ、大げさではないと思うんですよね。
だって、ほんの20年前(くどいようですが私の幼少期です)までは、

(いくら)お菓子食べても、そのゴミでなかったんですもん!


そりゃあね、個包装になった理由はいくつもありますよ。

「いつまでも新鮮で、湿気ない」とか、
「職場の人たちにあげるのに便利」とか「持ち運びに便利」とか
「赤ちゃんに少なくあげるのに便利」とか、

え~と、ライフスタイルの多様化
っていうんでしたっけ?
そういうのに、沿った理由があるようですね。


でも、それならば「ゴミをふやしたくない」ライフスタイルに、沿った商品作りはできないものでしょうか。

せめて、そういう商品も一緒に作って、選択できるようにしてほしいな、と。

エコとか叫ばれているのに、
こういうとこのエコが全然叫ばれていないなどと思うのは、過激でしょうかね?

実は、個包装はやめてくださいっていう手紙を会社さんにだしたことあるんですけど、
上記のような「ライフスタイル」の理由で、そういう商品作りはできないって
お返事がきました。

私が勤めていた総合食品会社では、
常に「個包装にしてほしい」という要望が少なからぬ数きていて、検討会議まで開かれていました。
お菓子だけでなく、お茶とかもリーフでなくティーバックにしてください、
コーヒーも粉だけでなく、一個一個すぐにお湯がいれられるバック式にしてください、とか。



・・・消費者ってわがままじゃありませんか?(製造会社に勤めていたら絶対いえない一言)





で、そうした一個一個の個包装という丁寧さが、

明日のごみ処理場の限界値をさらに早め、
焼却処理という日本特有の処理方法故に、ダイオキシンが大気にばらまかれ、
さらに地下水や土への汚染濃度が高まる
っていう結果へと確実につながっているんですよね。

そして、近隣の住民の方々の健康被害へとつながってしまうんですよね。
ぜんそくや、のどの痛み、場合によっては、水俣病のようなものもありえるかもしれません。


…って、かなり飛躍(のつもりもありませんが)しましたが、

個展の時のボツイラストは、このような経緯の末、めでたく描かれたのでありました。

(たまには、こんな論調で)


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