目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

佐渡の栃餅あらかると ~その1~

2009年10月10日 | 佐渡だいすきネタ
雑木林に囲まれた自然が豊かなところでは、この種のお餅が作られている場所が多いように思います。
それはトチ餅(写真は今年採ったトチの実です。形状がお菓子みたいでかわいいなあ、と思ってしまうのです(笑))

青森県の縄文遺跡からもトチが発掘されたそうですし、
長野県の山奥でトチ餅が作られている記事を見たことがあります。

そして佐渡もまた、トチ餅が伝統的に作られています。

収入のための木材の森でなく、そこに暮らす人の食材供給のために存在する雑木林。

トチ餅を自給できる、ということはそれだけで
今の時代にはこの上なく贅沢なことといえるかもしれません。

さて、トチは確かに美味しいのですが、アクをとるのに手間と時間が驚くほどかかります

「10日近く流水にさらす」とか、「灰汁に入れてさらに1週間漬け込む」とか、
もう現代人の感覚からすると、

「食べ物にそんなに時間をかけるなんて信じられない!」

とでも言われてしまいそうな食べ物です。
(あくまで「現代」の感覚ですよ、
個人的には食べ物にはいくらでも時間かけていいと思っていますが)


すごいのは、こんな手間がかかる食べ物が、
今もきちんとした作り方で作られ、売られているということです。

そんな佐渡の宝(勝手に命名)をご紹介します。

まずはしまやさん。
大好きな和菓子屋さんで、帰省してからはじめて出会ったのがこのお餅でした。
今思えば、この出会いがその後のしまやとの付き合いの深さを予感させる運命の出会いだったといえるかも。


しまやさんの工場を見学させていただいた時、流水(井戸水だそうですよ!)に
何日もつけこまれていたトチの実を拝見しました。
さらにどろどろに溶けた灰汁につけこまれた容器に手をつっこませてもらい、
灰汁の溶け具合も見させてもらいました。

「このトチ餅の作り方だけは手抜きをするな、と息子に何度も言っている」ほどのもの
なのだそうです。

その手間!それ故の愛おしさ!
去年あたりから、100円値上がりしましたが、それも納得の美味しさです。
味を守ってくれるならば、少しくらいの値上がりも全然気になりません。
佐渡汽船でも販売されています。一度食べてみてくださいませ。


栃餅談義はもちょっと続きます
<続く>

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