うるわしき貧乏生活

冬の一日が晴れになると、心が浮き立ちます。
我が家の暮らしに不可欠の「お拾いもの」に絶好の気候だからです。

まずは朝、息子の散歩の道中に竹林で、
立ち枯れになっている竹を一本ナタで倒し、
ベビーカーを押しつつずるずるとひきずって帰ります。
これは薪を燃やす時の焚きつけとして不可欠のもの。
大木ならば、一本でコンテナの半分はできあがります。
右手でベビーカーを、左手で大きな竹をひきずる姿は異様な様かもしれませんね。

次に昼、連れ合いが
「道普請（みちぶしん）の時に、Ｇさんが持っていっていいって言ってくれた
ナラの木をひろいに行ってくる」と言って、
チェーンソーを持って、ジムニーで出かけていきました。
高級薪ともいえるナラの木を、気軽に持っていっていいと言ってくれる
気前のよさにいつも救われております。


さらに夕方、交代で
裏の杉林まで、杉っぱを米袋いっぱいに拾いに行きました。
乾いた杉っぱでないと火がつかないので、晴れた日は一袋だけでも
作って裏においておくのです。

どれも、天気がよくないとできない仕事ばかりで、
どれも貧乏故にちまちまと拾うことでまかなっています。

拾えば拾うほどに、小銭がたまっているような、
みみっちいといえばそれまでですが、
貧乏性分なだけに、お得な気分になることができます。

ああ、なんて麗しき貧乏生活！