目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

断捨離をしているお話<目指せゼロウエイスト>

2016年11月05日 | 断捨っています<目指...
6年かけて、じっくりゆっくり断捨離をしています。
きっかけは娘の出産&育児で、自分の活動範囲がゼロに近くなり、
「家の中でなんかできることないかな~」くらいの気持ちで、
娘を抱っこしながら、本棚を見て、
「本を減らそうかな~」と思ったのが「きっかけ」です。

その当時は、自分の荷物が多いという意識は皆無に近かったのですが、
(それどころか物持ちがよく、所持品が少ないとまで思っていた)
「子ども達のスペースを確保しなくてはいけない」と思ったのは本当です。

しかし、いざ「モノを手放す」行為をやってみると、

「魅力がないけれども、捨てられないもの」がいかに多いことかと
思い知らされました。

そしてそうしたものを、自分の所持品リストから
完全に消すことは
自分の過去と真正面から「向き合うこと」であり、
かなり精神的に苦痛をともなうものでした。

そのほとんどを、できる限り「捨てずに」手放したので
結構時間がかかっています。
そしてそれは今もしみじみしながら、手離しています。



苦痛と共に手離した色々なものをアップすることに。
もうほとんど、さよなら〜な個人日記(ブログがそもそもそうですが)
さよならの日記です。

まずは都会で暮らしていた頃のコート


選んだお店も、一緒に買いに行った友人とのことも
覚えています。「一生もの!」のつもりで
買った足元まで丈がある上品なコート。
都会にいるころは毎年着ていたのですが、田舎で暮らすと生活スタイルがあわなすぎて
ほぼ着ることがなくなっていました。
腰まで丈があると車に乗る時に、ドアにひっかかりやすく、動きにくいし、汚れやすい。
かといって、子どもが大きくなるまで待って渡す、という選択肢は現実的ではありません。
(そのことが受け入れにくかった)
かなり自問自答しましたが、リサイクルショップにだしました。
(少々高値で売れました)


そして…


30巻分の漫画!


江戸時代幕末を描いた漫画本。かなりはまっていました。
これを手離すのはすごく自分に向き合う作業でした。
なんといっても漫画オタクですから(笑)

しかししかし、何百回も自問自答しました~。
「漫画は一冊読むのに時間が結構かかる。
それは若い頃は確かに至福の時間だった。しかししかし、
これからの子育てで、自分の時間なんて
ほぼ100%とられていくであろう中で、
(←これを認めるのが大変だった。捻出できるだろうって思っていたのです)
漫画を読む(読み返す)時間なんて、どれくらいあるだろう?」

もうすでに自分の人生の中で、
漫画は十分読んだのではないか????(
ものすごい問いかけ!自分的に)

そして、その自問に「そうだ!そのとおりだ!もう漫画を(買ってまで)読むのはやめにしよう!」
となった時、自分が過去と変わった!と思いました。


漫画は「お金にすること」よりも、
「誰かに読んでもらうこと」に重きをおきました。

そしてとった結論が「図書館への寄贈」。
快くひきとってくれ、1冊1冊にバーコードもついて、
たくさんの人に読んでもらえていることが
嬉しいです。その図書館に行くたびに、どの巻が貸出されているか
見てしまっています。

そしてそして…

自分の10代の頃からのイラスト作品

小さな小冊子に載った挿絵から、チラシ、自作キャラクター、
掲載誌から原画まで
全てとってありました。
自分が編集したフリーペーパーにいたっては、かなりの厚さで重さ…。
その容量たるや、かなり膨大なものでした。
中にはTシャツ、ポスター、パンフレットと、結構大柄でかさばるものもあり、
じっくり見てみると、無駄に容量をとっているようにも思えました。
ある意味、自分の仕事の集大成ともいえるファイルの数々ですから、
手放せないのも理解していただけるとは思うのですが…。



しかし、これもむきあった結果、手放すことにしました。
これも、精神的にきつく時間のかかった仕事でした。

自らにこう問いました。
「たとえば、個展をもう一度やることがあって、
これらの原画をだすことがあるだろうか?」

「いや、こんな未熟な絵を人様の前に出す事はできない」

「なら、何故とっておくのか?」
「記念になるから、自分の仕事だったから」
「誰も見ないのに?それは自己満足の域ではないか?」

「自分のやった仕事の数の多さイコール自分の力量の大きさではないだろう?
自己満足にひたる材料をつくっているだけじゃないか?」



そして極めつけの一言は夫からの
「その(未熟な)絵を捨てることで、次から描く絵がもっとうまくなるよ」

過去の絵をとっておくことは、
過去のスタイルにとらわれていること。
そこからの脱却はできない、という意味と解釈しています が、
言われた時はぐさっときた~。

きっつ~

し、しかし真実だ。受け入れる心の容量はきっと
持っている荷物を減らすことで増えるはず!

全て束ねてノートのようにして、娘の落書き用の紙にしました。
おりしも、お絵描き大好き時期に突入していましたが、
らくがき帳を買う必要もありませんでした。

これは、ただの偶然であり、自己満足ともいえるかもしれませんが、
この大量のイラストからの脱却の後に、大きい仕事が次々入り、
その内容も我田引水ではありますが、
腕があがった、と思えるものでした。



続く

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