目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

バレンタインよりも大切な行事

2017年02月05日 | 佐渡だいすきネタ
我が家は、4人家族で出かけるということが仕事の性質上、滅多にありません。

だけどこの日は、家族総出で出かけます。

節分。

それは、我が家にとって、1年の中でトップ3に入るくらいの大切な行事のひとつです。

この日は、とあるお寺さんに夫婦で芸能を奉納させていただく日です。

この日のために毎日練習して、練習して、練習するのですが、
これでいいというところまでなかなかいかず。

それでも精一杯踊って奉仕させていただいています。

芸能を奉納させていただくようになって、10年近くになりますが、
最近は子どもたちも同行させていただくようになっています。

息子はとても喜んで、その行事を楽しみに待つようになりました。


お坊さんの説教を聞くのも楽しみだし、
母ちゃんと父ちゃんの芸能を見るのも楽しみなのだそうです。

この行事は、金山開山の時から400年以上続く「行事」なのだということを
知ったのは、実は奉納させていただくようになってから、何年か後のことでした。


それを知ってから、自分がやっている芸能の重みを知るようになり、
ますます緊張するようになりました。

お坊さんは「続けなくてはいけない」という話をしてくださり、
だから「息子くんにも毎年きていもらって、お父さんたちを見ていて、次の代に続けてもらわなくてはいけない」
というようなことを言ってくれます。

次の代につなげるということが、どういうことなのか、
まだしっかりわかっているわけではないけれども、
自分がタテのつながりの一部になれていることは、とても嬉しいです。

この芸能をやることができる人は、今のところ、3、4組しかいなく、
私たちが一番若い世代になります。


私たちは独特の時間の使い方をした「仕事」をたくさんしているように思います。
いわゆる定型な形での仕事ではないけれども、
そういう仕事の中で、金銭的な価値はないかもしれないけれども
次の世代につなげなくてはいけないような
例えば途絶えさせるには惜しいような、
もっとおちゃらけた言い方をするならば
心のもちようひとつでどうとでもなるような
本来の意味での「仕事」というのが、
本当にたくさんあるのではないか、という気がしています。

経済社会の中では完全に無価値なものなので、
かなりの割合で捨てられ、途絶え、なくなっているものも
たくさんあるだろうけれども、

そうしたものを、
もしかしたら私たちは扱っているかもしれない。

つくづく自分が踏み込んだ道の、奇妙な縁を感じています。



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2 コメント

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Unknown (hiiponpon)
2017-02-09 15:09:54
400年も続いているんですか。
そのような文化が残る佐渡という場所もそうですが、それをつないできた人たち…すごいなぁ。
うまく言葉にできませんが、その流れの一部になっているやまねこさん夫婦は、立派なお仕事をされているなと心から思います。
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Unknown (hiiponponさんへ)
2017-02-10 10:16:48
コメントありがとうございます。
あー嬉しいです。嬉しいです!ありがとう。
400年ってすごいですよね。本当にひっそりとつないでいるんですよ。檀家さんでないと知らない。でも確かにつないでいる。そしてお坊さんもつなげようと頑張っている。すごいことです。緊張がとけて次の日から風邪ひきまくりました。
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