目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

若いモンと年いったモンのgive&take

2006年08月30日 | Weblog
時々、集落の人から車をだしてくれないか、と頼まれます。

ご高齢で車の運転ができなくなったため
山の下に用事があるときに、我が家に声をかけてくれるのです。

食べ物を買いにいくとき、病院へ行くとき、薬をとりにいくとき。
船乗り場まで送ってほしいとき。

お店も郵便局も、ましてや病院などあるわけもないこの集落では
ささいなことでも、下におりなくてはいけません。
車は必需品です。
タクシーなど呼んでしまえば、1回で5千円はくだりません。

1ヶ月に1回、多いときだと週に2回くらい声がかかります。
用事があるときなどは断ることもありますが、
なるべく二人のうちのどちらかが、車をだすようにしています。

大抵突然言われるので、億劫に感じるときもあるはあります。
それでも車に乗っているときに、この集落の歴史や出来事を語ってくれたり
生活の知恵を教えてくれたり、そして最後にはとても沢山の
感謝の念をくれるので、やはり「またどうぞ」となってしまうのです(笑)


気づいたこともあります。
高齢の方は本当にひとつの所作にとても時間がかかること。
知識として知ってはいたけれど、実際に一緒に行動し、
その所作を見守っていると、意識と現実の差は歴然です。
せいぜい同じ年齢の子の所作の「少しトロイ」程度だと思っていたようです。
そんなものではありません。
ご本人でさえ、その所作の遅さに嘆かれるほどなのです。


「急がなくていいですよ」と言ってあげること、
本当にそれだけで彼らは安心するはずです。

「そういうギブ&テイクっていいですね」
田舎にあこがれる方が言っていましたが、
そんないいものでもないとは思います。

それでも、いつかは私達も似たようなことを誰かに頼むことに
なりそうだなあ、なんて思うわけです。

















コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子猫が産まれました | トップ | ドジョウ研修会なるものに参... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事