目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

佐渡にワインの花束を

2012年12月28日 | 元気をもらいました
「普通のワインには300種類以上の添加物が入っているんですよ。
   コカコーラのほうがよっぽど健康飲料ってくらいですよ」


ワインは苦手という私に、滅茶苦茶インパクトのある教示をくれたその人は、
無添加ワインを、無農薬のぶどうから作り続けてきたという
フランスの農家兼ワイン作り屋さん(ワインを作る人の職業名を知らない私)でした。


ひょんなことでそのご夫婦と出会い、色々なお話をうかがいました。
とても楽しい時間でした。


無添加ワインを日本で作りたい
フランスでのぶどう作り、ワイン作りのキャリアを持って佐渡に渡ってきたそうです。

それだけでも驚きにも似た嬉しさを味わいましたが、
それ以上に嬉しいことは、
その夫婦の、素敵なポジティブさ。

ワインについて全く無知な私に、実に実に細かく、そして何よりも楽しく
ワインのあれこれについて語ってくれました。


日本で無添加のワインを作る。
それは、フランスの土地でのキャリアをもってしても簡単なことではないように思えます。

彼らは、日本中、どの土地がいいかと探してさがして、
そして佐渡を選んだのだといいます。

北海道でもなく、山梨でもなく、佐渡!

嬉しいじゃないですか!
佐渡人として、こんな嬉しいことはありません。


話をさらにうかがうと、
全ての作業が手作業だといいます。

できたぶどうも手作業で摘み、
ワインを瓶に入れるのも手作業、コルクを蝋で封するのも手作業なら、
ラベルを貼るのも手作業だといいます。


それは途方もない重労働だなあ、とうなる私たちに彼らは言う。

ワイン作りは大勢の人間で働いて作るものなんだよ、と。

だから、農園には大勢の人が食事をするスペースが必要だ。
そして、そこにはワインが必要だ。
ワインは皆で語らいながら、楽しく飲むものなんだ


「ひとりで飲むのはウイスキー。みんなで飲むのがワイン」


という名言も我が家に伝えてくれました。


彼らにとって、ひとつひとつの作業は、
労働という名前の苦役なのではなく
楽しくワインを飲むためのピースのひとつなのですね。


彼らが作り、瓶詰めし、そして
フランスからはるばるやってきた、その完全無添加ワインを一本いただきました。


その味は、なんていうんでしょう?

本当に美味しい日本酒は、飲んだ後、水を飲んだようなさわやかな余韻を後に
残しましたが

このワインもまた、それに似た味でした。

つまりなんていうんでしょう、純粋なぶどうジュースのようなお酒でした。
それって褒め言葉?とつっこまれそうですが、すご~く褒め言葉なんですよ。
お酒全般が苦手な私にとって。

酒、という価値観が大きくゆらいだワインでしてね、
いつも悪酔いばかりしていた私でしたが、これなら心地よく酔えそうなワインでした。

これがワインというなら、今まで飲んでいたワインはなんだったの?と。

「ぶどうジュースのようだ」と伝えたら、

「農園では子ども達のために、ぶどうジュースも作りたい」ということも言っていました。

いいですね。100%純粋ぶどうジュース。
それこそ子どもに飲ませてあげたい飲み物です。


来年、ぶどうから作るのだそうです。
この佐渡の地で。

心から応援したいです。






日本とフランスのオーガニック、有機農業のことについてもお話しました。
元々興味分野だったけれども、話題にするのは久方ぶりでした。
懐かしくて、嬉しくって~。
そのお話を次回にでも。素敵なご夫婦に1クリック。あれ?
















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7 コメント

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Unknown (すいふよう)
2012-12-28 11:12:02
佐渡にも世界的にも有名な「御フランス・ワイン」が誕生するのですね。
ワインが苦手な私でも心ウキウキします。
お目見えを楽しみにしています。
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Unknown (すいふようさんへ)
2012-12-28 14:51:36
本当に、私もその日を心待ちにしています。
ワイン、実は私も苦手でした。
添加物のせいもきっとあるのでしょうね。
話を聞くとぞっとします。お酒は楽しく飲みたいですね。
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もう少し複雑かも (うぬぬ)
2013-01-03 16:24:02
あけましておめでとうごさいます。
新潟市に住んでいたころに巻の角田浜にあるカーブドッチというワイナリーを訪ねたことがありました。経営者の落さんは鹿児島生まれでドイツでワイン作りを学んだ方だそうですが、ここが日本で一番ワイン作りに適している土地だということでした。佐渡にも通じるものがあるのかも知れません。
さてしかし、失礼ながら無添加、つまり酸化防止剤を入れていないワインというのは熟成不足その他の理由で等級外というか、実際フランスでは一定の品質のワインには酸化防止剤の添加が義務付けられているようにまともなワインとは言い難いものですよね。
ワインを熟成させ、保存するための長い間の先人の努力を添加物だからの一言で否定するというのは余りにも悲しいことではないでしょうか。
その毒性は私には判断できませんが、ワインのせいでフランス人が不健康になったとは聞きません。酒や食というものはそう単純に善、悪で割り切るものではないと思います。
「世の中に毒とか薬というものはないのであって、どんなものでも使いようによっては毒にも薬にもなるのだ」(薬学の祖、パラケルススの言葉と記憶しています)

我ながら新年早々余計なことを書いてしまったという感もありますが、とにかく佐渡ワインの健闘を祈ります。できれば本当のワインを作ってくれれば嬉しいです。
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Unknown (うぬぬさんへ)
2013-01-04 15:53:23
コメントありがとうございます。
そして、添加物のことについて教えてくださりありがとうございます。酸化防止剤を入れていないワインはフランスでは添加が義務付けられているという事実は知りませんでした。確かに「添加物が入っているから」の一言で全てを善と悪で切り捨てるのは愚かな消費者だと思います。
一定量の食糧を作るためには必要な措置であると考えるケースもあると思います。
一方で、個人的な話ではありますが、妊婦時代の時に添加物の入った食べ物を食べると激しい嘔吐と頭痛を繰り返し経験したことから、添加物というものに懸念と疑念を強く抱く経験をしたこともあります。
経験と知識、どちらかをとるかといえば、経験のほうが強く、ついつい今回のようなブログを書いてしまいました。
ご不快に思われたこと、申し訳なく思います。
勉強もしつつ、またブログを描きたいと思います。



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うぬぬさんへ (Satomi)
2013-01-08 11:14:54
明けましておめでとうございます。
上の記事で「えこなイラストレーター」様のお家へお邪魔したさとみです。
ワインは嗜好品ですから、好き、嫌いは様々ですね。無農薬、無添加だから美味しい訳ではありませんし、楽しめないワインにもたくさん出会ってきました。
ただ、フランスで、ワインに亜硫酸塩(SO2)などの添加物の使用が義務付けられているというのは間違いです。義務付けられているのは、10mg/L以上入っている場合の表示です。
また、発酵の段階で、酵母がつくりだすSO2もあります。検査分析では自然に発生したものと、人的に添加したものの区別が付かないので、現在流通しているフランスワインには、亜硫酸を含むと表記するのが一般的です。
そして、無添加と等級外ワインのお話ですが、こちらもやや違います。原産地呼称AOCやAOPに関して、スタンダード化せず、自由なワインを作るために、生産者自ら等級などを申請せずに、「テーブルワイン」として作ることも出来ます。逆に、無添加のワインでも、AOCやAOPの認証を得ているものも数多くありますよ。
私たちにとって、本当のワインとぶどうだけで作る生きたワインです。こちらは私のスペースではありませんから、ご連絡いただければ、さらなる意見交換、次回の試飲会のご連絡などさせていただきたいと思っています。
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Unknown (うぬぬ)
2013-01-12 04:24:28
そうですね。単に趣味で作るならともかく、ちゃんと商売で作るのであれば、試飲会なども佐渡じゃむあたりでアピールしてはいかがでしょう。
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はじめまして (ほぬ)
2013-10-30 20:32:41
ぶるーにょさん ですね!
ぼくそのご夫婦のお父上と昔一緒に仕事してまして、
先日佐渡にお邪魔して白のスパークリング飲ませていただきました。
素敵な夢にちぇりお ノ
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