日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

工事原価計算不在の悲哀

2017-03-03 | 良い税理士・悪い税理士
久々に顧問税理士の体たらくに腹を立てています。
昨日の午前、午後のご相談で目の当たりにした
お客様への思いの浅さ、不勉強ぶりに愕然とさせられました。

午前中は建設業者様
金融機関からの借入の条件変更継続には事業計画書が必要とのSOS
訪問してみると事業計画書どころではない実態が。。。

この十数年全く利益が出ていない。
社長の年収は100万円未満を連続した状態。
一時いた従業員数ももはや数名を残すのみ

奥様の口癖は
「この人(社長)が死ねば借金は返せる」という悲惨な言葉
社長の口癖は
「一生懸命働いているけど、儲け方がわからない」の一点張り

70歳を超えた社長には奥様からの罵声にさえ反論する力さえ持っていません。

悲壮な話しか出ないまま90分が経過した後
私の「なぜ工事原価の管理をしないんですか?」の一言に
「工事原価は自分で集計しているけれど、一つひとつの工事は利益が出ている筈なのに
決算書になるとなぜかいつも赤字。その原因が分からない。」

なんと経理で工事原価管理をやっていないのです。
これで黒字の道を歩もうなんてとんでもないお話です。
当社が経理の現場で指導している方法を縷々お話しすると
「それや!それやって!!そんな方法が有るんならぜひやって行きたい!」と社長

帰り際に
「奥さん、ちゃんと工事原価の把握をしたら社長が死ぬのを待たなくても良いですよね。」
と言う私の軽口に、にっこり笑って
「やるべきこともやらないで愚痴を言っていてもダメやね。ちゃんとしますわ。」
そう言って私を送り出してくださいました。

長年顧問をしているのに
工事原価把握の説得すらしていない顧問税理私の体たらくに
腹立たしさしか込み上げて来ない私でした。
コメント
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